景気づけの唄
掲載日:2025/10/07
一枚の手紙に泣き崩れた
その人はただしく文字が読める
ひとなみの情操を持っている
「ふこうだ」と何度も声に出す
その人は生まれつき耳がきこえた
相手ありきの言葉だった
重い荷物も
だらだらと引きずれるなら幸せだ
足が焼かれず
歩けるからのろまに悩むんだ
疑問なく殺されるムシじゃなくて幸せだ
内にこもったあどけない日より幸せだ
つくえの散らかりが腹立たしい
ホコリが考えにちらつく
それは私がいつもより目覚めていた
ちりもつもれば視界が開ける
景気よくいこう
昨日素通りした部屋がみえたのだ




