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ことねの危機:メイド服の仮面が剥がれる寸前

職員室から出てきたことねは、普段の冷静沈着な表情を保っていたが、その瞳の奥には、深い不安と焦りが揺らいでいるのが見て取れた。 ユウトはすぐに彼女に近づいた。 「御影委員長、先ほどの話、聞きました。明日、『メルティリボン』に……」 ユウトがそう言うと、ことねは微かに顔を歪めた。 「月城くん……」 彼女は、普段の厳格な口調ではなく、助けを求めるような、弱々しい声でユウトを見上げた。 「どうすればいいのだ……私は、明日、あの店に行くことはできない……しかし、風紀委員長としての職務を放棄することもできない……」 彼女は、妹のために働く自分と、風紀委員長としての職務の間で、激しく葛藤していた。どちらを選んでも、彼女の人生にとって取り返しのつかない事態になることは明白だった。

「僕が、何とかします」 ユウトは、迷わずそう言った。彼は、ことねの秘密を守るためなら、どんなことでもする覚悟だった。 しかし、今回の相手は学校関係者だ。教師を欺き、抜き打ち検査を妨害するなど、一介の生徒であるユウトの力だけでは、どうにもならない状況だった。



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