純粋って?
みなさまこんにちは、こんばんは、城河です。
桜も散り始め、青々とした葉っぱが目立つ木も増えてきましたが、ちょうど見頃っぽいのもまだあるので、もうしばらくは楽しめそうです(*´▽`)
とりあえず、なんだかすごくお久しぶりのエッセイな気がします。
ネタが、浮かんで来ないんですよね……
まぁ、それはさておき早速タイトルの件。
みなさんは“純粋”な人やキャラってどんな人物を思い浮かべますか?
自分の思った事、やりたい事にひたむきな人?
些細な事にも心を動かされる、感受性豊かな人?
それとも、他人を疑う事を知らないような人でしょうか?
これらの要素は、“純粋”だと言われる人物達の多くに、当てはまりやすいモノではあると思います。
なら、こう言った要素を盛り込んだキャラを書けば、読んだ人に“純粋なキャラ”だなって思って貰えるのかと言うと、ちょっと微妙な気がしてるんですよ。
例えばですけど……
世の中に本当の悪人なんかいない、と信じてる主人公が、「これは世のため人のになるんだ」と唆されて悪事に加担させられ、それを知らずに全力で取り組んだ挙げ句、取り返し付かなくなった頃に事実を知って「そんなつもりじゃなかったのに……」と後悔するような展開の話があったとして――
――この主人公って、純粋系キャラですか?
私には、ある程度の所で“ざまぁ”される、馬鹿者系キャラに見えるんですが……
とまぁ、こんな感じで、その要素を突っ込んだだけだと、“っぽく”ならない事って結構あると思うんですよ。
え?
そんな所まで気にしながら書いてないって?
それならそれで良いと思うんですけどね。
私的には、自分が“この子はこんなキャラ!”と定めたものは、そのままその通りに読み手の方達に感じて貰いたいなぁ、と思っちゃうわけで……
なので、今回は“純粋さ”を表現するには、どんなキャラを作れば良いのか考えてみました。
ではまず、純粋さってどうやったら感じやすいのか……
はい、いきなり難問にぶつかった気がしましたが、意外な所から天啓が下りました。
子供がお絵描きしていた画用紙です。
ほら、純粋さを“白”で表現すること、多くないですか?
と言うわけで、絵の具の白のようなキャラは、純粋なキャラに見えるんじゃないかと!
うん、この言い方だと意味不明ですね。
簡単に言えば、周りの影響を受けやすい人です。
白い絵の具は、ほんのちょっと色が混ざるだけでも、色味が変わっていきます。
そして、薄く淡い色より、濃く暗い色の方が強く影響を受けますよね?
つまり、“純粋なキャラ”って、“悪意”とかの影響を受けやすいんじゃないかな、と思うんですよ。
「お前はダメな奴だ」「役立たずだ」なんて言われ続けたら、「自分は役立たずなんだ……」となってしまいます。
でもここで、元来の“頑張り屋”な一面が、活きてきます。
「人より劣ってるなら、人の数倍頑張れば、少しは人の役に立てるかもしれない」
そうやって地道にこつこつ、誰かのために動く事で、周りの評価が好転していきます、が……一方で自己評価は変わりません。
暗い色に変わってしまった“白”は、自分を肯定してくれるような明るい色をどんなに足しても、“白”には戻らないんですよ。
それどころか、元々の白に淡い色を足しまくっても、色が増えれば増えるだけ“白”は濁って暗い色になっていきます。
ここで、安易に「やっぱり自分はすごい奴だったんだ」みたいになるキャラは、読み手的にはたぶん、“純粋”なキャラじゃなくて、“単純”なキャラとかになるんじゃないかなと思います。
それくらい周囲の影響を受けやすく、受けた影響を振り払いにくいのが“純粋さ”の1面なのかなと感じました。
さて、こうなってくると、次の問題が浮上してきます。
周りの影響を受けて、どんどん暗くなっていくだけのキャラ――
――見てて(書いてて)面白いですか?
「ウジウジウジウジとウザぁぁい!」ってなりませんか?
私はなります。
って言うかなりました。
そのキャラは、別に純粋さを目指してるとかじゃなく、ただの根暗キャラですけど(笑)
そう!
つまり、ネガティブモードに入ったままにしていたら、いつまでも経ってもそのキャラは“純粋なキャラ”になれず、ただの“根暗キャラ”のままになっちゃいます。
なので、なんとか立ち直って、前を向いてほしい。
「自分は人より劣ってるかもしれない、“でも“、ちゃんと誰かの役に立てるんだ! 自分に出来ることからゆっくりやっていこう」くらい言わせたいじゃないですか!!(←ぇ)
でも、さっき言った通り、色が変わってしまった白を、元の白に戻すのは難しいです。
ちょっとくらい「頑張ってるね」とか「ありがとう」とか言ったくらいじゃ、「これくらいじゃ頑張った内に入らない……もっとやらないと」とか「お礼を言って貰えるようなことは出来てない」とか言われちゃいます。
なので、思いっきり甘やかしましょう!
黒っぽく色の濁った元白を、簡単にほぼ白に戻す方法が1つ!
数倍量以上の白を混ぜましょう!
もちろん元々の“純白”には戻りませんが、それでも“白”くなるはずです。
物語で言うなら、そのキャラの全てを包み込み、「大丈夫、間違ってないよ」と肯定しながら、時に支えたり、時に叱ったり、背中を押したりしてくれるようなキャラでしょうか。
幼馴染みだったり、恋人だったりすると、より深くまで踏み込みやすくなるかもしれません。
下手に“家族”とかにすると、ちょっとやりにくいです。
これ、実体験です(笑)
だって最初の一回だけならまだしも、影響を受けやすい本質は変わってないんですよ?
つまり、ネガティブモードになる度に家族に励まされて元気になる主人公って……純粋なキャラってより、マザコンやファザコン――いやファミリーだからファミコン!(それは絶体違う)――じゃない?(苦笑)
だからこそ、そばにいても不自然じゃなく、引っ張って行ってくれるような勢いと、包み込むような優しさや思いやりがあり、“純粋キャラ”が心の拠り所に出来るようなキャラがいれば良いんじゃないかな。
結論!
純粋なキャラをそれっぽく書くには、キャラその物の、心の移ろいやすさみたいな描写はもちろん、頼れる幼馴染みや恋人が不可欠!
どうしてこうなったの……
もはや毎度の事ですが、これは私が生きてきた中で、培われてきた考え方です。
他の誰かにその考えを押し付ける気はありません。
むしろ、他にも「いや、純粋ってこう言うことじゃないの?」とか「こんな風に書いたら“純粋”っぽくなるんじゃない?」とか、たくさんのご意見をいただけたら嬉しいです(* ´ ▽ ` *)
いろんな人の考え方聞くの、楽しいです( *°ρ°)