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「……つまり、クソガキは2階のどこかに置き去り、有翔と多分本物の会長は謎の黒い影から逃げている、と」
「なるほど、ではこの靴はタイガのもので間違いないといことか」
「……おう、サンキュ」
山田が廊下に落ちていた靴を鮫島に手渡す。咄嗟に靴を投げつける反射神経はさすがだが、片足の靴下は真っ黒に汚れてしまっていた。鮫島はしゃがみ込んで靴を履き直す。
各々のチームの現状をひとまず整理したところ、謎の黒い何かに襲われ孤立しているのは源氏だけ。
会長と有翔も謎の何かから逃げているとのことだが2階と外では彼らの姿は見ていない、きっと1階のどこかにいるのだろう。
「そういや、あの人も本物かどうかはわかんねえ。一回俺らから離れて配電盤探しに行ってたから」
思い出したように呟く鮫島にすかさず混乱したように犬飼が食らいつく。
「なんだよそれ!っていうか本物の会長ってどうやって判断すんの!?」
「犬飼ステイ。ひとまず鮫島とお前でクソガキ回収してこい。俺と山田は有翔と合流するから、各々この階段の下に集合しよう。会長は…わからないけどとりあえず俺が話してみる。それでいいな?」
鮫島、犬飼、山田が頷く。再び手分けしての捜索が再開された。




