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爆縮と体温の機知(8)

閉じ込める人間

丁度良い柔らかさを求める青年が居る

彼方を探し此方を探し

違う、違うと呟いては

その場を離れて行くのである

彼は主観で物を探しているのだ

自らの感情に置き換えて

目的の物を考えているのである

そして

それを悪いことだとは思っていない

彼が何かを見つければ

必ず他人とぶつかるだろう

あれは

自分の正解の中で

正解を探すようなものなのだ

自己主張の悪魔である

悪魔は決して死なない

人間は

それを内に閉じ込めているのである



悪魔も天使も

神や仏でさえも

人間が創造したものだということを

創造した人間側が忘れている

あれは外側に作り出したものではない

人間の内側から生まれたものだ

そうでなければ

作り出すことなど不可能なのである

人間は想像できるものまでしか

創造することができない

そして

その想像に至るまでの材料は

自らの経験や観察

後世に残す為の誰かの文献などである

つまりは人間からなのだ

何故、忘れてしまうのだろう

忘却の天使である

天使はいつも微笑むのだ

人間は

それを内に閉じ込めているのである



ルールは新しくするものだけではない

時間軸において

そのルールが出来た前後を

しっかりと考えなければならないのだ

そこには精神論が入ってくる

もとより

精神論が入ってこない物事など

人間に感情がある限り

この世に存在しない

精神論が嫌いな人間も

精神論で精神論を嫌っているだけだ

我慢する、我慢しない

耐える、耐えない

相反するように感じるが

どちらも精神論から出てきた物である

単純に反対側のルールが

自分にとって

嫌いなものというだけなのだ

それを新しいことと感じるのは

年齢による感情の差だろう

その差は埋められない

神の時間である

神は悪戯好きなのだ

人間は

それを内に閉じ込めているのである











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― 新着の感想 ―
[良い点] 静かな語りながら熱気があり、現在的な内容なのに古い叙事詩を読んでいるような雰囲気にさせられました。
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