文字数は作品の面白さに影響するのか?
駄文ですがよければどうぞ。
ランキングに対する意見を書いたところ思いのほか反響があり、その中で文字数に関することについての感想が多かったのでちょっと考えてみました。
(私自身に小説の執筆経験がほぼないため、読者としての勝手な推測で喋っております。的外れなことを言ってるかもしれませんがお許しください…)
なろうに投稿されている小説は1話あたりおよそ1000文字〜10000文字ぐらいだと思います。この枠より多かったり短かったりする作品は(特に連載小説では)なかなか見かけないですね。
では、このエッセイのタイトルについて考えます。
結論から言うと、私は
影響する
と思っています。
では、何故そう思うかについて説明していきます。
ウェブサイトの投稿という性質上、最終的な文字数が仮に100万文字であったとしたとき、100万文字一気に書く人はまあいないでしょう。
(いるのかもしれません。私がそうだよ!という方がいらっしゃいましたら感想欄ででもどんな感じか教えてください)
つまり、連載しながら書いていく、ということを仮定します。(書き溜めはひとまず考慮しません。)
そうすると大抵の人が、一話何文字程度にしよう、と決めてそのように書くんじゃないでしょうか。
その場合、その文字数ごとに話を作っていきますよね?ということは、話ごとにストーリーに切れ目ができるわけです。
ストーリーの切れ目がどんな風に入るかって結構大事だとは思いませんか?
皆さんも、良いところで話が終わってしまってちょっと焦れながら次の話に進んだり更新を待ったりした経験があると思います。
じゃあ、どれくらいの文字数でストーリーに切れ目を入れるのが最適か。
結論。私にはわかりません。
ただ、短いのは良くないんじゃないか、ということに関しては後付けですが理由を述べたいと思います。
まず、これは電撃文庫さんで発行されている書籍ですが、1ページで42文字×17行でした。全部埋めると714文字、見開きだと1428文字です。
これを基準に考えると、例えば一話3000文字とするとどうでしょうか。大体見開き2ページぐらいです。
一話でどれくらい話が進むのかによっても変わりますが、もし一話でおよそ1日進むような作品であれば、少し短いように感じませんか?
次に、展開の速さです。
では極端な例で、一話3000文字と10000文字を比べてみます。
ここで、主人公の浮気に怒ったヒロインが部屋を飛び出していったシーンを考えてみます。
ざっと考えて、10000文字の方が3000文字より三倍以上記述を増やせます。だから、10000文字の場合、3000文字よりも主人公の葛藤を深く書けたり、そこから追いかけるまでの動作のステップを増やしたりできるのではないでしょうか。
ひょっとするとヒロイン側の心情なんかも記述できるかもしれません。
もっとも、3000文字で三話書けばいいだけの話ではありますし、技術がなければ駄足となってくどいだけの文章になる可能性はありますが。
最後に、描写の細かさなどです。
では1000文字と3000文字と10000文字で考えてみましょう。
例えば、主人公が剣を見つけたとき。
「剣」だと一文字、「黒い剣」だと三文字、「光すら飲み込む黒い剣」だと十文字、これで1:3:10の比率です。
前二つだと描写が単調、淡白になるのではないかと思っています。
(才能のない私が書いたため、最後のものも面白いかと言われるとなんともいえませんが。)
この三つが、文字数が少ないより多い方が面白いだろう、と私が考える理由です。
ただ、文字数が少ないとスキマ時間に手軽に読める、なんていう利点があったりもするので、一概には言えないとは思います。
あくまで、書き手ではない私がこれまで読んできた経験からこじつけた理由ですので、書き手さんからみればどうなのかはわかりません。感想で、そうかもしれない、とかそれはないだろう、とか教えていただけると嬉しいです。
そんなわけで、文字数が作品に与える影響について私なりの考えをまとめてみました。感想、意見等あれば是非お願いいたします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ちなみにこのエッセイは1500文字程度です。
めちゃくちゃ短いじゃねぇか…と書いた私自身思っています。
長く書くって難しいんですね。あまり偉そうなことを言うべきではなかったかもしれない…。