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ロッタとカステラ  作者: つーぼー
19/20

カステラ

ロッタとカステラはレオの店へ行くことにしました。店につくとレオの言った通り、裏口のドアに鍵はかかっていませんでした。ドア開けると、突き当りの階段が蝋燭で照らされていて、ロッタは屋上へと向かいました。


屋上のドアを開けるとベニーさんが、コーヒーを飲みながら賑わう街を眺めていました。


「おはようございます、ベニーさん」


ロッタがそう言うと、ベニーさんは振り返り口を開けて驚きました。


「ごめんなさい!勝手に上がってきて!レオに言ったら平気って言うか…」


「カステラじゃないか!」


ベニーはロッタの元に駆けより、肩にとまったカステラに言いました。


「おはよう、おはよう」


カステラも答えます。


そして、ベニーはロッタの頭を優しく撫でると言いました。


「やっぱり!カステラか、なんでロッタと一緒におるんじゃ?」


「おじぃちゃん!おじぃちゃん!」


ロッタはカーターについて、ベニーに色々と聞かされました。亡くなった事や、カステラが飼われていた事、街で一番有名な画家だった事。ロッタも名前だけは聞いた事がありました。


「この絵が、出来たら、あげる約束をしてたの!私の絵をほめてくれて、カステラの絵と取り替えっこしようって言ってね、おじぃさんに会いたく、会いたくて!毎週ここに来てたんだけど」


ロッタの目から、涙がこぼれます。一度しか会った事のない、カーターと言う画家にロッタは、恋こがれていたにちがいません。ぽたりぽたりと、


「ロッタ!ロッタ!」


とカステラも一緒に泣いてる様でした。


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