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ロッタとカステラ  作者: つーぼー
10/20

ロッタとレオとカステラ

はぁはぁとロッタが息を切らせながら、

「おまけしてくれるのは、いいけど、でも断るわけにもいかないでしょ」

パンパンに膨れた手さげ袋を重たそうに持ちながら言いました。

「ロッタ!ロッタ!」と時折、カステラがまるで『がんばれ!がんばれ!』と言ってるかの様に叫びます。

賑わう人達は足を止め、そんな”二人”を見ています。

「はぁはぁ」

すると、

「ロッタ!ロッタ!」と何処からか聞こえてきます。

「やっぱり、ロッタだ」とロッタと同じくらいの身長の少年がやって来て言いました。

「レオ、おはよう」とロッタが力なく答えます。

レオは黙って、すっとロッタの荷物を取り、カステラをみながら言いました。

「凄いな、ロッタ。この鳥どうしたんだ」

「ありがとう」とロッタが言うとカステラも「ありがとう」と言いました。

「わお!すげーなこの鳥」レオはびっくりしながら言いました。

「この子はカステラ!友達なのよ”友達、友達”今朝私の部屋に来たの、あっ!それよりレオ時間ある?あとワインを買わないといけないのよ」

レオはカステラを見ながらコクリと頷き言いました。

「大丈夫だよ、そう言えばこの前頼まれた、スタンドもう出来るけど、取り来るか、届けようか」

スタンドとは絵を乗せて描くスタンドである。レオは画材屋で働く額縁大工見習いであり、この街は多くの有名芸術家を輩出した芸術の街である。

「そしたら、届けてくれる、夜だったら、いつでもいいから」

「うんわかった」


三人は、ワインを買うと、ジャンのところへ戻りました。

「レオ、ありがとう、”ありがと”今度何かお礼するね」

とロッタとカステラは言いました。

「別にいいよ」とレオは照れ臭そうに言って、人混みの中に走って行きました。

馬車ゆっくりと、イタリアーノへ向かって走り出しました。ロッタは市場であった事をジャンに事細かに話し始めました。

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