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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

それは自己を愛していないのではなく…

作者: 颯樹

昨日、唐突に降ってきました。

BL風味だったので、こちらにあげるのを迷ってたのですが思いきって公開します。

初めてのBL(風味、程度ですが)、楽しんで頂けたら幸いです。

苦しくなった時、辛くなった時、寂しくなった時、悲しくなった時、僕はいつも君を思い出す。

目を閉じれば、あの日の君が瞼に浮かぶ。


あれば、僕が中学生の頃。




「誰かが言ったんだ。

『自分自身を愛せない人は他人を愛せない』って。一番身近な自分を愛せないのに他人を思いやることなんて出来ない、と。

違うよ。自分にない物を持っている他人だから愛せるんだ。羨ましくて、眩しくて、だからこそ大事にしたいんだ」


そう言って君は笑う。


「僕は自分が嫌いだ。学校になんて来たくもない。だけど、君がいるからここにいる。君のことをもっと知りたいから」


笑顔で言う言葉じゃない。ましてや、自分のことを嫌いだなんて。

けれど、君は笑うんだ。

とても楽しいというように、とても幸せだというように。


「自分を嫌いでも、他人に優しく出来る。それを証明させてくれないか」




「……ぃ、おい、貴弘(たかひろ)!」

「っ!あぁ、なんだ宏和(ひろかず)か」

「なんだよ、その言い方」

「ごめん、なんでもない。それで、どうかしたのか?」



あれから十数年が過ぎたが、僕達はずっと一緒にいる。

お互いを唯一のパートナーとして。


自分のことは、まだ好きになれない。

でも、もういいんだ。

自分よりも大切にしたい、大事な存在が出来たのだから。

お読み下さり、ありがとうございました。

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