露出
衣食住、これ程生活に必要なものを表した言葉はないだろう。
僕、峰音乃真音は職場を探していた。
実家は田舎で特に何も無い。
それが嫌で都会に出たものの、金もなく行くあてもなく
田舎よりも多くのものを失った。
魔法は使える。それは当たり前だが、規則として一般市民がむやみに使うことは禁止されている。
「とりあえず、働こう」
そう、今は金もないのでとりあえず働きたい。
だが、こんな一文無しをやっとてくれる職場もない。
今日もまたすることがない。
そう思いふらふら街を歩いていると
壁になにか貼ってあった。
【社員募集】募集条件・魔法が使える。
なんだこれは、こんなの探さなくてもそこら中にいるだろうに
下を見る。
仕事内容・秘密
ますます胡散臭い。
場所はこのビル3階オフィス【circle】
正直怪しい、だが今はそんなことを言ってはいられない。
とりあえず、僕はビルの3階に行ってみた。
古い壁、そして古いドア、
そんなドアに手書きの文字でcircleと書いてあった。
ノックする。
「すみませーん」
返事が来ない。
「貼り紙を見たんですけど」
誰もいないのか?
ドアノブに手を伸ばす。
空いている
恐る恐る開けてみる。
そこには、
「すみませーん」
裸の少女
いや、おかしい
そんなはずがない、目をこすって見る。
少女はぼーっとこちらを見ている。
少女は手をこちらに向ける。
目の前に魔法陣が出てきた
「なんなんだここは」
質問が少女の耳に届く前に、僕の意識はとんでいた。