崩壊
夢を見た、独り草原で星を見ている夢を、、
周りには誰もいない
風が強くなってきた
星たちの光が消えてゆく
暗闇が迫ってくる
孤独という恐怖、寂しさ、不安で訳がわからなくなる
うずくまって泣き叫ぶ
いつも起きる時間よりも少し早く目が覚めてしまった 寝汗がひどい、きっとあの悪夢のせいだろう。
学校に行く前のシャワーを浴びよう、そう考えると同時になぜかお父さんとお母さんのことが心配になった。
両親はもう起きて朝食を支度をしているだろう。
乱れた髪を手櫛で整えながら一階へ行くと、いつもなら二人がいるのに今日はメンタルケア用のお話ロボットだけが立っていた。
人工音声にしては優しい声で挨拶してくれる。
「あれ? お父さんとお母さんは?」そう尋ねると
「・・・申しわけございません、その質問の意味が理解できません。」
あれ?どうしたんだろ、いつもなら「まだ寝ています」とか「もう出勤なされました」くらい気の利いたことは言ってくれるのに、、
そう思いながらお風呂場に行こうとすると二人が大切にしていたマグカップが割れているのを見つけた。二人が付き合っていた当時から使っていたそうだが、、、
粉々になったマグカップの隣にお母さんのパジャマが丸まっている、椅子の所にはお父さんのパジャマ 何かおかしい、割ってしまったら片付けくらいするだろう、それに二人はどこに行ったのだろうか。
不審に思った私は急いで二人の寝室に行ったが、二人はいない
昨日の悪夢のせいか普段よりも心細い
あっ、そういえばあのロボットって録画機能付いてなかったっけ?
思い出した時には体が動いていた
ロボットとパソコンを繫いで記録を見る。
日付が変わった辺り、二人がリビングで何か飲んでる、きっとあ母さんが最近はまっているチャイだろう。
少し早送りにする、画面から少し目を離したその瞬間、マグカップは割れお父さんとお母さんの姿は無くなっていた。
意味がわからない、、動画を戻して今度は少し遅くして再生する。
チャイを飲み終わったのだろうかマグカップを持ち立ち上がる。
その時画面がスノーノイズに包まれ戻った時には二人の姿は無かった。
これはドッキリか何かなのかな?それにしてはやりすぎだ
事態が理解できず固まっているとスマホの着信音が鳴り響いた
相手は幼馴染の祐真だ
お母さんがハマっているチャイというのはインド式に甘く煮出したミルクティーのことです。
気になったら調べて見てね
スノーノイズってのはいわゆる砂嵐のことです。
なんか格好良かったから敢えて使って見ました、わからなかったらごめんねww
今の中学生とかって砂嵐わかるのかなぁ、、、
今回はヒロインの目線で書いて見ました。女子目線で書くのはこれが初めてで、僕の願望とかが溢れ出してるかもしれませんが堪忍してください。
ヒロイン目線って分かりづらかったらごめんなさい。
次の投稿はまた気が向いた時に、、、