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プロローグ的な何か

遅れました。どうも。project水海月です。

一応、大量出血などの残酷なシーンが今後出てくる予定なので、R-15指定にしてあります。苦手な方はご注意願います。

荒れる大海原の中、轟音と共に突然と天まで昇る程の巨大な水柱が立つ。それがまた轟音と共に落ちるのを見た黒髪の少女は、乗っていた木片から別の木片へと飛び移っていく。

「(来る...!!)」

海面が一際大きく揺らぐのを確認すると、少女は止まって、右手を突き出す。

「フェンリル!!フレーム、オン!!」

そう叫ぶと少女の右手に一刀の巨大な白銀の刀と腰に刀と大きさがあっていないが、同じ色の鞘が現れる。少女は体躯の3倍はあるだろうその刀を軽々と振り、両手に持って脇構えに構えた。数瞬後、再び海面が大きく揺らぎ盛り上がると、少女は一気に飛び上がった。その刀には強力な冷気が纏われていた。

─────『氷斬(アイシクルザンバー)

そして少女は刀を上段の構えまで持ってくると、盛り上がった海面から巨大な影が飛び出してきた。影に向かって少女は、刀を振り落とした。


オオオオオオォォォォ!!


斬撃を受けた部分が凍りついた影は後ろに仰け反って海中に逃げるように倒れ込んでいく。

「逃がさない...!!」

─────『光糸(ニール)

すかさず、少女は左手を刀から離し、影に向かって手を握ると、影の首元らしき場所と少女の左腕を繋ぐように糸が現れた。

「おまけっ!!」

─────『咎めの氷棺(ブレイム・アイスコフィン)

さらに左手を振る少女。すると、影を中心にした四角形の頂点4つに巨大な氷の棺が生成され、少女の左腕に巻かれた糸に繋がり、影─────軽く東京ドーム4つ分は2周できそうな程の蛇を空中で固定した。蛇は無論、暴れて抜け出そうとするが、今も糸が編まれて太い糸になったり、交差したりしながら蛇に絡みついているのでうまく動けていなかった。それを確認した少女は、後方に待機していた船に降りたった。その近くには、銀色の鎧を着た大柄な男が立っていた。

「...これでいいよね?」

「はい。後はこちらで。」

私は便利屋じゃないんだけどな、とか呟きながら少女は刀を振る。すると、刀の大きさが縮小していき、一般的な刀と同じサイズになった。少女はその刀をゆっくりと鞘に収め、ふぅ、と一息ついた。

─────ポツッ

「?」

ふと、頬に水滴が当たった。雨でも降り始めたか、と少女は空を見上げるが、そこに広がっているのは確かに雲だったが雨雲の類ではなかった。

「!?」

そこで何かに気づき、少女は咄嗟に跳躍する。それとほぼ同時、巨大な水流が船を丸ごと呑み込んだ。その勢いでは、船はおろか、人は助からないだろうと判断できる。

「(大出力のブレス!?でも、どこから...)」

ギリギリで跳躍し、難を逃れた少女は、周辺に浮かんでいた木片に着地し、ブレスが飛んできた方を見やる。そこに、10kmは離れていたところにいた。一瞬だったが、鯨の尾の様な物が見えた。

「あ、あんなところから...一体...」

潜ったところから、おそらく近づいて来るだろうと推測し、少女は刀に手をかけた。と、同時。

─────ボキィッ!!

「ガハッ...!?」

背中から強い衝撃を受け、そのまま空中に放り出される。どうにか霞んで回転する視界で見たものは、

恐らく、先の水流ブレスで壊された氷の棺と、魔力の糸を引きちぎってきた蛇だった。

上昇と回転が止まり、海面を向いた方向で今度は落下が始まる。その海面に、揺らいだ巨大な影が1つ。

「まず...!!」

その言葉がトリガーになり、前面に氷の壁が出来た。その一瞬後、轟音と共に天を貫く様な水柱が起こった。先程、船を沈めたのと同じそれは、少女の氷をやすやすと砕き、呑み込んだ。

「ガボガボッ!!(ぐっ!!)」

水流に叩かれ、少女の全身に強い衝撃が走っていく。それに耐えながら少女は僅かに目を開くと、

「(あ...)」

目の前に、鯨の尾が迫っていた。




最早、音に出来ない轟音が響く。巨大な水柱に鯨の尾が直撃した時に鳴った轟音は、しかしすぐに収まり、後は静寂に包まれた海原が広がるだけだった。

ザザ...

波が岩にぶつかり、打ち返る。そのまま別の波とぶつかって複雑な海流を起こしていて、小さな魚は水底や海藻に引っ付くなどして流されないようにしていた。

「...釣れないな...」

その岩の上、釣竿を持った少年が呟く。近くに置いてあるバケツは、海水が入っているだけだった。

「だぁー!!やってられるかぁ!!...帰ろ...」

浮標を上げ、餌だけ取られているのを確認した少年は、不満を言ってしょんぼりしながら立ち上がる。そのままバケツの海水を海に流して岩から砂浜まで跳躍して渡る。

「今日も飯は草かぁ...はぁ...」

深刻そうな顔で一度立ち止まって海を見る。どこまでも続いてそうな大海原は、少年の目には獲物が掛からない小さな世界に見えた。

─────ドガッ!!

「うわっ!?」

目から光が消えていっていた少年は、だが突然背後から響いた音に現実に引き戻された。恐る恐る振り返ってみると、そこには...

「は...?」

少女が倒れていた。

(主人公は最後の数行しか出なかった...)

作者はリアルで青春時代真っ盛り(白目)なので、あまり書く時間が取れず、更新は遅いですが頑張るのでお願いします。

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