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異世界最強の暗殺者  作者: 明けの明星
第一章・暗殺者
6/15

暗殺者のステータス

最近は体幹を鍛えるトレーニングと三半規管を鍛えるトレーニングを行っている。理由としては、屋根から屋根へ飛び移る際、回転しながら行った方が遠心力もかかり、より遠くへ飛べる。だが、目が回って落ちたんじゃ話にならない。

ぶっちゃけ必要ないが、やっておくに越したことはない。バランスも大事だ。多分。


「ふう、やめるか」


およそ一時間くらいだろうか。ずっと体を動かし続けても平気になってきた。前世は24時間1日中張り込むなんざザラだったのでそこにまでは持っていきたい。

次に行くのは書斎。主に魔法関連の書を漁る。どうやらゆらゆらと自分の周りを揺れているのが魔力らしく、色で量がわかるらしい。実質、それを利用した測定機などもあるそうだ。


「えーと、『火種(ファイア)』」


ポッと、自分の指先にライターの火ぐらいの火が現れる。それを息を吹きかけ消しながら呟く。


「不思議だよなぁ、詠唱だけで科学を否定できるようなことができるのだし」


着々と魔法を試す中、一つだけ威力がおかしいものがあった。


「『微風(エアロ)』〜……うわぁっ!」


ヒュルルと鳴った風が突然旋風のようになったので驚いた。すぐさまキャンセルし、事なきことを得た。


「なんだよ、びびったな…」


先ほどまでの魔法とは違い、初級なのにこのザマだ。なんなんだ一体。


「まあ、いいか。考えるよりも行動だ」


だが、それは制御ミスだと判断した。しかし、次の日にそれは覆されることとなる。




「ステータスチェック…ですか…?」

「ああ、お前の体に何もないと言っていたが気になるのでな。保険だ」

「あら、スキルが発現してないかとかが気になっていたのでは?」

「む、それもあるな。それよりも、早よこの水晶に触れろ」

「あ、はい」


水晶にはこう記されていった。


ティエル・ハフィーリエ

Lv.1

HP:100

MP:200

筋力:50

知能:100

俊敏:150


スキル

神風(神風)級魔法

完全模倣

暗殺

《暗殺・派生》

隠形(おんぎょう)

気配察知

隠蔽

忍び足

脅迫

立体移動

暗視

etc…



となっていた。うん、前世思いっきり入ってるね。とりあえずこの結果を隠蔽したいんだけど…。

すると、すすす、と文字が消え、自分のステータスと神風魔法以外は消えていた。なるほど、こうやって使うのね。


「おおっ!神級の風魔法スキルとは!ティル、すごいぞ!」

「ステータスも目を見張るものがありますね。すごいですよ、ティル」

「そこまですごいのですか?あまり実感がわかないのですが…」

「おおよそ千年に一回生まれてくるらしい」

「そう聞くとすごいですね」


どうやら千年に一回の確立に当たったようだが、


「でも、前はこんなスキル持ってなかったのよねぇ…」

「え、そうなんですか?」

「ええ、後天的に現れることもあるみたいなのだけれど…」


ふむ、俺が割り込んだからってのもあるかもな。まあ、いいだろう、しんでなくて。


「そういえば、この水晶、どこで借りてきたんですか?」

「王都にいる侯爵様から借りてきた。昔の知り合いでな」

「はあ、そうなんですか」


侯爵とか貴族関係の話を聞くと嫌な予感しかしないのは何故だ。何か、予感が当たる気がする。

面倒なことになる、と。


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