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異世界最強の暗殺者  作者: 明けの明星
第一章・暗殺者
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第2話・プロローグ-続き

書いている最中泣いてしまった…(T ^ T)同じような体験を書いたからでしょうか?


「はっ、はっ、くそッ!」


先程のメールの内容を見るにもう、ダメかも知れない。でも、行かなければ。病院に着き階段を駆け上がり、廊下を走る。

しかし、着いた瞬間、無機質な電子音が鳴り響く。

ピーーーッ。


「あ、ああ…」


妹を看取ることもできなかった。それが、今まで生きてきた中で一番辛かった。


「妹さんは、最後までお兄ちゃんが来るんだ。と、言って安心していました。月並みなことしか言えませんが、よく立派に生きていました」


そう言って医者は出て行った。

俺は放心していたので聞こえなかった。もう、何もかもどうでもいい。

確かに、妹の顔は安らかだ。でも、痩けて冷たくなってきている妹を見て、俺は、心臓を抉られるような感触を覚える。朝は元気に話しかけてきたのに。

もう、「お兄ちゃん」と語りかけてくる事も、笑いかけてくる事もしない。

その事が耐えられないほど辛い。


「うあ、ああああああああああああっっ!!」


その日、俺は一日中泣き叫び、翌日、暗殺の仕事仲間が来た。


「……夜瞳、お前、大丈夫か?」

「……………ぁぁ、いこう」

「………………………」


それ以上はもう何も話す事はなかった。

だが、その日の暗殺ははっきり言って失敗した。依頼主の情報が間違っており、騒ぎになった。


「おい!まずい、逃げるぞ!」

「いい、お前は逃げろ。俺はここでいい」

「な、何を馬鹿な事を、うっ…」

「もういいんだ。何もかも」


俺は仕事仲間を気絶させ、ボートに乗せて船から下ろす。

すぐにボディーガードに囲まれたターゲットが来て特攻するも2、3人を怪我させた程度で意味はなかった。取り押さえられ、捕まる時に俺は歯に仕込んだスイッチを押す。

すると、心臓の近くに仕込まれていた小型の爆弾が起爆し、一瞬で意識が無くなった。

ただ黒く、暗い世界に1人放り出され、俺は、


(ああ、死ねたんだ)


と、思っていた。

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