第2話・プロローグ-続き
書いている最中泣いてしまった…(T ^ T)同じような体験を書いたからでしょうか?
「はっ、はっ、くそッ!」
先程のメールの内容を見るにもう、ダメかも知れない。でも、行かなければ。病院に着き階段を駆け上がり、廊下を走る。
しかし、着いた瞬間、無機質な電子音が鳴り響く。
ピーーーッ。
「あ、ああ…」
妹を看取ることもできなかった。それが、今まで生きてきた中で一番辛かった。
「妹さんは、最後までお兄ちゃんが来るんだ。と、言って安心していました。月並みなことしか言えませんが、よく立派に生きていました」
そう言って医者は出て行った。
俺は放心していたので聞こえなかった。もう、何もかもどうでもいい。
確かに、妹の顔は安らかだ。でも、痩けて冷たくなってきている妹を見て、俺は、心臓を抉られるような感触を覚える。朝は元気に話しかけてきたのに。
もう、「お兄ちゃん」と語りかけてくる事も、笑いかけてくる事もしない。
その事が耐えられないほど辛い。
「うあ、ああああああああああああっっ!!」
その日、俺は一日中泣き叫び、翌日、暗殺の仕事仲間が来た。
「……夜瞳、お前、大丈夫か?」
「……………ぁぁ、いこう」
「………………………」
それ以上はもう何も話す事はなかった。
だが、その日の暗殺ははっきり言って失敗した。依頼主の情報が間違っており、騒ぎになった。
「おい!まずい、逃げるぞ!」
「いい、お前は逃げろ。俺はここでいい」
「な、何を馬鹿な事を、うっ…」
「もういいんだ。何もかも」
俺は仕事仲間を気絶させ、ボートに乗せて船から下ろす。
すぐにボディーガードに囲まれたターゲットが来て特攻するも2、3人を怪我させた程度で意味はなかった。取り押さえられ、捕まる時に俺は歯に仕込んだスイッチを押す。
すると、心臓の近くに仕込まれていた小型の爆弾が起爆し、一瞬で意識が無くなった。
ただ黒く、暗い世界に1人放り出され、俺は、
(ああ、死ねたんだ)
と、思っていた。