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幸福増進剤  作者: 328
3/6

ホスト



拓真の先輩のSHINさんの紹介で ’ageha’という店で

しばらく働かせてもらうことになった。



出勤初日はこの店のナンバーワンの誕生日だったみたいで

出勤して三時間くらいで拓真も俺も潰れてしまったが、


翌日からは繁華街を歩く女性に声をかけて、店に上げて

嘘八百をならべて心にもないようなことを言ったり、

笑顔をつくりSHINさんの教え通り接客をした。



正直、楽だと思った。



俺は一ヶ月も経たないうちに

大金を稼ぐようになっていた。




楽してナンバー3になった俺は



「本気出したらナンバーワンなんて余裕だな」


と完全に自惚れていた。



その翌日から俺はプライベートの時間も

削りながら、客へのメールや電話、休日デート

などできる限りの事をやってみた。



翌月、俺はナンバー2になった。




できる限りの事はやったのに・・・



「なんでなんだ・・・?」



苛立ちを隠せなかった。




拓真の家に帰り気持ちを落ち着かせた。



「慶太?そんな落ち込むなよー」


「うっせぇーよ」


「ナンバー2でもスゲェーって!」


「一番じゃないと何の意味もねぇーから」



どうしても一番になりたかった俺は、

抱きたくもない女を何度も抱き高価なボトルやシャンパンを

次々と入れさせた。


破産させた客も何人かいた。


当時の俺は自分の欲を満たす為なら

手段を選ばない最低な人間になっていた・・





あいつが逝ってしまうまでは・・・








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