魔法のある世界
ーもしも現実に魔法があったら。そんなことを考えたことはないだろうか。
これは、そんな「魔法のある世界」のお話である。
私の名前は結だ。結ぶと書いてゆい。私は普段学生をしているのだが、1つ重大な問題がある......厨二病だ。
そんな私の1日を紹介しよう。
7時起床。我ながら超健康的である。私の学校は9時始業なので超余裕だ。ちなみに自分で言うのもなんだが、超絶美少女なのでほぼすっぴん。らくちんだ。
ご飯とシャワーを済ませたあと、ヘアセットをして準備万端!ここまでざっと1時間。速い。
余った1時間は生きがいである推し活や溜まってるアニメを消化し学校へ。う〜ん理想的。
9時前、学校に着き、準備をする。先に超絶美少女などと言ったが男子から話しかけられることなんてない。あんなん幻想だろ。
まぁ、なんやかんやあり帰路に着く。
ーその時事故は起こった。
どうやら信号無視のトラックに思い切り轢かれたらしい。テロリストを蹂躙する妄想をしていて前を見ていなかった私も悪いがそれはなかろう。
「こんなとき魔法があったらなぁ」
18年の人生最後の言葉だった。まじかよ。
ちょっと自分の人生を嘲笑しながら、死後の世界と思われる場所を漂っているとどこからともなく声が聞こえてきた。
この声、聞き覚えがある。
学校行く前に見た転生系の女神様。エリス様だ。まさかこんなところで出会うなんて。
「おぬし、力を欲しているな?」
うおおおおおおおおおお、これは確定演出では?
「転生させてやろう。」
「きちゃあああああああああああああああああ!!!!!」
「なんだおぬし!?我を知っているのか!?」
「で?なんのチートスキルですか?」
私は目をキラキラさせながら聞いた。もうエリス様の話なんざ聞いてもいない。
「...話が早いな。で、ではこの中から選ばせてやろう。」
もう決めている。
「これだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「うるさーい!テンションおかしいだろお前ぇぇぇぇ!」
「えぇ!?そんな喋り方するんですねエリス様!萌え!」
「お前のせいだ!で、魔法でいいのだな?」
「もちろん!今日の朝から心に決めておりました!」
当然。私の最後の言葉は魔法が欲しいというなんとも適当な言葉だったからだ。
「...まぁいい。では死ぬ前に戻すぞ。準備は良いか?」
「はい!」
そのとき、視界が真っ白な光に包まれた。




