第二章①~トックントリュウトドラゴン~
第十一話です。
段々ストーリーからずれてしまっていると思うのは自分だけでしょうか?
目を覚ますと俺は〝草原〟のど真ん中にいた――――という有り勝ちな異世界迷い込みパターン
だが、今回は訳が違う。
〝草原〟と言っても周りには何やら車やら電車らしきものの残骸や、
コンクリート造りの建物やらが存在してまさか元の世界に戻ってこれたのかと思っているとそうではなかった……
だって、元の世界には〝ドラゴン〟なんてものは存在しませんよ。
それなのにあれ?俺の数十メートル前には翼を生やした四本足で歩く〝ドラゴン〟がいるんですけど……
〝ソイツ〟は俺を見つけると、全速力で走ってきた。
あれ?これって死亡フラグ確定じゃね……
「そんな事があってたまるかーー!! 」
とりあえず逃げよう。
うん、それがいい……
そのため此方も全速力で逃げようとするが、
その時俺の上着のポケットから一枚の紙が落ちた。
こんな時になんだよと思いながらそれを拾い広げてみると、
そこには………
〝カイ君へ〟
今頃〝龍〟達と戯れていると思うけど、
もしも襲い掛かられた時はカイ君の私達との契約印を見せれば大人しくなるよ☆
それじゃあ頑張って!!
PS.まず〝ティアマト〟というドラゴンに会いに行って、そこで魔法について学んできてね
多分一ヶ月くらい其方で暮らす事になるけどね
と、書かれていた。
現在俺の武器は……そういえば全部ミナツに渡していたorz
ここは駄目もとでと、右手の手の甲に刻まれている契約印をその此方に向かってくるドラゴンに見せると〝ソイツ〟は止まってくれた。
ここで補足説明として契約印は俺の場合は右手の手の甲に一個、背中に六個という極端な場所にあるのだ。
さてここからどうしようかと考えていると、
いきなり、
『貴方様が契約主様でしたか……、先程のご無礼をお許し下さい』
という声が頭に直接響いた。
こ、これがまさか主人公スキルその②『多種族とも普通に話せる』か!!
感動だ………まさか俺に主人公補正がかかっていたとは
何となく今の時点それらしいことは思っていたけどまさかホントだったとは……
しかし、それと同時に厨二病にも感染してしまう気がする。
主人公補正は常時歓迎だ。
ただし厨二病、テメーは絶対に駄目だ!!
それと契約主ってどういうことだろ?
悪魔達と契約しているからか?
「いや、全く気にする必要はない」
少し上から目線で言ってみる俺。
断じて俺TSEEEEEEEをする気はこの世界では絶対にないと明記しておく。
しかし、もう少し手遅れな気もするが……
「それと一つ頼みたい事があるのだけれどいいかな? 」
『何なりとお申し付け下さい』
「〝ティアマト〟と言うドラゴンの下へと連れて行って欲しいんだけど」
『〝ティアマト〟様ですか……宜しいですが理由を伺っても宜しいですか? 』
「実は俺も詳しい事を知らないんだよな、この手紙に書かれていたからさ…… 」
俺はその手紙ドラゴンに見せた。
日本語で書かれている内容が読めたかは定かでは無いがとりあえず事情は察してくれたらしい。
『成る程……分かりました。お送りしましょう」
「ホントか!!ありがとう。ところでお前の名前は何だ? 」
『私の名前は〝リンドブルム〟です。それでは行きますので、私の背中に乗ってください」
そして俺は〝リンドブルム〟の背中に乗らせてもらい〝ティアマト〟というドラゴンの下へ向かった。
* *
その頃カノンたちはと言うと、
「これなんてカイ様に似合ってないですか? 」
「え~、こっちの方が似合ってると思うけど」
何をしているかというと俺が使う武器の話をしていたらしい。
流石に銃器は異世界ではある筈が無いので、
普通の武器を使わなければならないらしいので武器を選んでいたらしい。
ちなみに何処かだって?……普通の武器屋だと思ったか
甘いな……後で聞くと俺が見たあの城の中でだってさwww
呆れを通り越して尊敬したさある意味でな……
「じゃあやっぱりこれがいいんじゃないんですか? 」
「そうね、それにしましょうか」
結局は普通の両刃の西洋剣になったそうだ。
鞘や柄に銀の装飾がされており、刀身が何かしらの鉱石が使われておりそこら辺の聖剣や魔剣よりも切れるらしい。
どうせなら日本刀が良かったorz
だって「安心しろ、峰打ちだ」何てことが出来ないじゃないか!!
しかし、アニメ等で普通に両刃でもそのセリフを言っている場合はどうなんだろうと思ってしまう………
その日は他に鎧やら盾やら槍やらを選んだようだった。
そしてそのまま帰路に着いた。
感想等よろしくお願いします。
早く物語を進めたいのになかなかうまくいかない日々。
どんどん脇道へと逸れていってしまっているwww
今後ともよろしくお願いします