第19話 来訪者
第19話 来訪者
俺達は現在報酬の1つである剣と魔法杖を作ってもらう鍛冶師との打ち合わせに来ていた、手の大きさや握りやすい柄部分の素材を確かめるためとのことだった。
「おっあの店だな、流石王国最高の鍛冶師だ店がでかいな」
「ほんとだよ腕がいいとは聞いていたがこんなに儲かっていたのか」
「噂によると素材を全て自分で集めているらしく素材を買う費用がかからない分質が良く価格の安い品を提供できてるとのことです」
「なるほどな冒険者に依頼を出すにしろ商人から買うにしろそれなりに金がかかるからな、腕に自身があるのならそういう手もあるんだろうな」
そんな会話をしながら店の中に入っていくすると店員がいらっしゃいませと声を掛けてくる。
「店長に話があるんだが会えるか?報酬の件で来たと言えば分かるはずだ」
「只今確認してまいります少々お待ち下さい」
しばらく待っていると30代後半ぐらいの隻眼の男が店の奥から出てきた。
「貴方たちがあの『魔』を無力化したと言う者たちかなるほどたしかに実力はあるようだ。それで剣と魔法杖をお望みだったか?」
「あぁ報酬でな、詳しいことはこいつらと決めてくれ俺はここで商品を見てるよ」
「承知しました、では御二方は奥の方へどうぞ」
そういって3人は店の奥へと入って言った、一方の俺はと言うと店の商品を見て回っていた。流石は王国一の鍛冶師どれも質がいい予備として一本持っておくか、鎧も買っておくか何があるか分からんしな。
「それでどういった商品をお作りいたしましょうか?」
「そうだな取り敢えず俺は頑丈な剣が欲しいですね、鉄製の剣だと魔力で強化しにくいんですよ」
「なるほどたしかに鉄は魔力効率があまりよくないですからな魔力強化には向いていませんな。となると魔鉄いえミスリルとオリハルコンを使いましょうミスリルだけだと強度に不安がありますがオリハルコンとの合金にすればその問題も解決するでしょう」
「ミスリルとオリハルコンの合金の剣ですかそれは楽しみだな」
「それで貴方はどうなされますか?」
「はい、杖自体はあるのですがもう一本違うタイプのを作っていただきたくこれなんですが」
そう言って私はレイスに造ってもらった杖『デュアルブレード』を差し出す、エルドの目が僅かに動き興味深そうに笑った。
「中々できの良い物だな鍛冶師スキルではないようだが一体どんなスキルを使ったんだ?」
「レイスさんによると武器を造り出せるスキルみたいです、鍛冶師スキルが鍛冶をサポートするのに対してレイスさんのスキルは発動し造りたいものを思い浮かべるだけで良いそうだ」
「そいつはなんとも鍛冶師泣かせのスキルだな、だがスキルの熟練度が低いと質もその分悪くなるようだな。最もこれに関しては良い出来だがな。それでこれと似たようなものをご希望だったかな?」
「えぇ剣状態だとどうしても防御がしにくいですからね」
「あいよ、じゃあお二人さんこの柄のサンプルから自分にあうものを選んでくれ」
そう言って彼は箱から剣の柄部分を取り出していく一つ一つ触り心地を確かめつつ自分似合いそうなものを選んでいく。
「俺はこれかな」
「私はこれですね」
「ほう、メタルアリゲーターとキングサーペントの皮製の柄を選んだかいいセンスをしているなその素材のぬしは硬くてなそれなりに手こずったぞ。さてそろそろ作業に入らせてもらうぞ、期間はそうだな1週間だな1週間後に来いそれまでに最高の品を作っておくよ」
「お?話し合いは終わったのか?」
「えぇ最高の品を作っていただけるそうです」
「今から楽しみっす」
「そうだ良い品があったので買わせてもらうよこのミスリルの鎧を買いたい」
「あいよ、ミスリルの鎧は銀貨15枚だな」
「安いとは聞いていたがここまでとはな、ほい銀貨15枚だ」
「まいどあり」
用事を終えた俺達は町中をふらついていた、今日は学校も休みだし暇だなまぁ平和であることに不満なんかないんだが。
〜とある古代の遺跡にて〜
「やっぱりな結界の封印が解けかけているここが別階層へ行くための遺跡で間違いないな封印はここまで弱っているならぶち壊せそうだな」
王族の地位を追われあちこちを旅している間に色々な古代の書物を集めていたのだがそこにはにわかには信じがたいことが書かれていた。
その書物によるとこの世界は6つの層に分かれておりその層ごとに住んでいる生物の強さが違うとだが他の階層に行く方法は失われているとも書かれていた。僅かな情報を頼りに探していたが本当にあるとはな
意識を剣に集中させ魔力を込めていく極め続けた剣技、俺の奥義は魔法であろうと封印であろうと切り裂く一撃となる。
「我が奥義『夢の終わり』」
魔法という夢のような力を切り裂き異階層への道が今開かれた。




