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第18話 勇者の帰還

        第18話 勇者の帰還


 寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い寒い痛い寒い寒い痛い痛い痛い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い寒い痛い寒い寒い痛い痛い痛い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い寒い痛い寒い寒い痛い痛い痛い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い寒い痛い寒い寒い痛い痛い痛い寒い


何も見えない空間で私は味わったことのない寒さと痛みに耐えながらただ浮遊していた。何時間、何日、何年が過ぎただろうかあの子は無事だろうか魔王(あいつ)は倒せているだろうかそんな事をずっと考えていたある日何もない空間に一筋の光が差し込んだ。


「これは!?みんな来てくれ!ここに人が埋まっているぞ!」


そうしてあっという間に救助された、そのことに安心したのか急に眠気が襲ってきたそしてそのまま目を閉じて眠りに落ちていった。


目を覚ますと見知らぬ天井が見えてきた、横を見ると20代くらいの女性が椅子に座りこちらを心配そうに見つめていた。


「良かった、目が覚めたんですね。怪我はなかったみたいですが大丈夫ですか?」


「えぇお陰様で何とか」


あの時私は確かに魔王(あいつ)と相打ちになったはずだ心臓を突き刺した感覚を確かに覚えている、なぜ生きているのかあのあとどうなったのか何もわからない。


「あなたは、魔王グラキスを知っていますか?」


「えぇ、知っていますよ。不死と言われた魔王のことでしょう?確か200年前に東雲櫻という勇者によって倒されたはずですよ」


200年前か……長く眠りすぎたかな、まぁあの子はエルフだし生きてるとは思うけど。


「勇者様のお弟子さんはどうなったか知っていますか?」


「ヘラさんのことですね?彼女は凄いですよ魔王軍四天王を単騎で討伐したあと大陸序列1位になったんですよ。つい最近までその地位にいたはずなんですけど引退してからは行方がわかっていませんね」


 大陸序列1位か、立派になったなあの子も思わず笑みがこぼれてしまう。さてこれからどうしたものか、とりあえず冒険者登録をしておくか資金集めもしたいしね。


「さてそろそろ私は、出発しようかな。ここに長居しても申し訳ないし」


「もう行かれるんですか?念の為泊まっていったほうが」


「いや大丈夫だ、すっかり元気になりましたよそれにやることができましたし」


「分かりました、どうかお気をつけて」


「世話になったわ、この恩はいつか返させてもらいます」


そうして私は、世話になった村を旅立った。幸い地形は変わってないみたいだしこのまま王都に向かいますかね。ふとどこからか視線を感じ目を向けると山賊のような格好をした男達がぞろぞろと集まってきた。そのうちの1人はエルフのようだ、久々の戦闘なのて腕が落ちていないといいなと思いつつ先程護身用として貰った剣を鞘から取り出し戦闘態勢に入る。


「中々面の良い嬢ちゃんじゃねぇか、奴隷として高く売れそうだな」


「そうだな、大人しく捕まってもらおうか」


「ゲス共が」

 

 小さくため息を吐く


「まぁこれなら心置きなく切れるわね『東雲流夜桜八分咲き』」

 

 魔力で作り出した桜を周りに浮かばせ突撃をする剣で相手を斬りつつ桜の形をした刃で相手を牽制する。


「何だこの強さ素人じゃないだと!?」


そうして敵を斬り殺していき最後にエルフが残った。


「その異常なまでの強さ、まさかお前はあの東雲櫻かっ!」


「流石はエルフ長く生きているだけのことはあるわね」


「だがあいつは死んだはずなぜ生きている」


「分からない、それ以外のことは何も言えないよ」


 なぜ生きているのかあの時本当に死んだのかそれはこれから調べていけば良いしな。


「最期に言い残すことはあるか?」


「残念ながら無いな、英雄様に倒されるなんて光栄だ。勇者が帰還するとは世の中分からないものだ」


その言葉を聞きながら私は男の首をはねた。やはり動きが鈍っているな、全盛期の四分の一ぐらいか?鍛え直すのが少々面倒だがまぁこの世界のことはあの子に任せておけば大丈夫でしょう。

早く町に行って新しい剣も手に入れないとこの剣じゃあまり持ちそうにないわね。



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