第13話 ウルブス魔法剣術学院入学試験②
今回の話はいつもより短めです、最初はもう少し書く予定だったのですがテストが迫ってきているため短めに切り上げ続きは次話にしました。再開は2週間を予定しています。
第13話 ウルブス魔法剣術学院入学試験②
互いの剣筋の癖などについて語り合った後、実技試験まで少し時間が余ったので魔法の練習に付き合うことにした。この世界では、杖が魔法使用の補助を担っている。
魔法の実技試験では、杖の使用も認められているため多くの受験生が自前の杖を持参してくる傾向があるようだ。
「せっかくだし杖をつくってやるよ、これならまだましっていう属性の魔法はあるか?」
「そんなすぐに作れるものなの?うーん火属性の下級魔法ファイアなら少しはできるよ。」
「そういう技能持ちなんでね、どうせなら剣と杖、両方使えるような物にするか」
そう言って俺は、武器生成を使い魔力を流すことによって剣→杖、杖→剣に変化する武器を作った。このような武器を作れるようになったのも熟練度が上がったことによる恩恵だ。
【デュアルブレード】これは剣モードの時は柄に魔石が杖モードの時は、杖の先に魔石が付いている武器だ。ちなみに魔石は森の中で倒した魔物からとった物だ。
「できたぞ違和感があれば言ってくれ調整するから」
そう言って俺はデュアルブレードをヴィオレッタに手渡した。
「凄い…驚くほど手になじむよ、ここに魔力を流すのかな…おお杖になった。 凄い武器だよこれ、ほんとにもらっていいの?」
「もちろんだよ上手く使ってくれ」
そう言ってほほ笑むとヴィオレッタは、頬を少し赤らめて
「君は、自分の顔の良さを自覚しなよ…」
とつぶやいた。
「そんなにいい顔をしてるのか?俺」
「世間的にみてもかなりいい顔だと思うよ、少なくとも僕はいい顔だと思ってる。」
「そりゃどうも…さてと雑談はこれくらいにして魔法の練習をするか」
「そうだね、昼休憩ももうすぐ終わるし試験前に体を動かしとかないとね」
「身体魔力強化が使えるってことは、魔力の感覚を多少は掴んでいるってことだ、後は全身に魔力がいきわたっているイメージをしてそこから杖に魔力を流すこれを繰り返していれば。魔力の感覚、魔法を使用するコツがさらに掴めてくるはずだ」
それから試験開始までの時間を魔力の感覚を掴むための練習をさせつつ、俺自身は剣の手入れなどをして過ごした。
そして実技試験開始の時間となった
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