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第12話 ウルブス魔法剣術学院入学試験

久しぶりの更新です。

ついに家にクーラーが付きました

      第12話    ウルブス魔法剣術学院入学試験



ジークさんの別荘で情報収集や鍛錬、入学試験の勉強をすること、約5年ついにウルブス魔法・剣術学院の入学試験の日がやってきた。


ウルブス魔法・剣術学院は、魔法使いになるための技術、剣士としての技術、魔法剣士としての技術を学ぶことのできる学院である。


貴族で基準以上の腕がある者は試験免除となる制度も存在している。また貴族の出ではなくとも入学試験で高成績を収めれば、三年間の学費が免除となる。


学院の入り口を入ってすぐのところにある受付で試験の手続きを済ませ、筆記試験が行われる教室へと向かった。


「これより筆記試験を始める。時間は60分、不正を行ったものは即失格とする。」


試験の問題は魔法術式の図を見てどのような問題か答えさせるものだったり、魔法の歴史についての問題が多く出題された。


俺は『模倣之眼』を受け継いだ影響で記憶力が驚異的に上がった。

『模倣之眼』は相手の魔力の流れ、癖などを読み取り記憶する。


その副次的効果で記憶力が上がると俺は考えている。最もこの眼は兄、フロウが亡くなったことに入り受け継いだ。そう考えると素直に喜べない気もするが、気持ちを切り替えていきたいものだ。


そんな感じでかなり余裕を持って筆記試験を終えることができた。

筆記試験の後は、魔法と剣術の実技の試験が行われる。


ウルブス学院には巨大な訓練場が併設されており主にそこで実技の授業が行われる。実技試験もそこで行われることになっている。


「昼休憩の後、魔法と剣術の入学実技試験を行う。魔法の試験は、指定された魔法を1m、5m、9mの距離にある的にどれだけ当てられるかを見る。また剣術の試験は個人戦と魔法使用有りの2人1組のチーム戦を男女混合で行う、試験開始前までにチームを決めておくようにそれでは90分間の昼休憩とする。」



さて誰と組むかそう思いながら、周りを見るとふと気になる人物を見つけた。教室の窓側の一番奥の席でうつむいている青髪の少女がいた。俺を含めたこの教室の受験生全員の魔力量を足しても届かないほどの魔力を有している。


神様に頼まれたこと以外にもやりたいことがあった、それは自分の国を作る事である。前世はブラック企業に働きづめで自由が全くと言っていいほどなかった。 せっかく剣と魔法の異世界に転生して2度目の人生が始まったんだ自由に生きてやる。



そんなことを考えつつ国を作るための仲間をこの学院で見つけられたらこれ幸いと将来有望な人物を探していたのだ。ついでにハーレムを作りたかったという願望もほんの少しだけあったりする。


前世の高校入学直後は、趣味に没頭する時間を取れたため異世界物のラノベを大量に読み漁っていたのだ。負けヒロインが出てくる物は、負けヒロインに同情し悲しい気持ちになってしまうためあまり好きになれず、その結果ハーレム物を読むことが多くなったのだ。本人同士が納得していて負けヒロインがでないのなら最高ではないかという考えであった。


「そこの君、良かったら俺とチームを組まないか?」

少女が顔を上げてこちらを見るその目は、燃えるような真っ赤な赤色の美しい瞳で顔は幼さが残りつつも美しかった。


「ぼ、僕ですか?僕なんか魔法はほとんど使えないですし組んでも足手まといになるだけですよ…剣には少し自信がありますけど。」


「いや、剣術が少しでもできれば十分さ。ここの試験は、筆記・魔法・剣術をそれぞれ100点満点、合計300点満点中何点取れたがでみられる魔法がそれほどできなくても筆記と剣術で取れれば上位とは言わないが合格はできるだろう。少しでも魔法の扱いが上手くなるよう練習にも付き合ってあげるよ」


「それはありがたいんですがどうして僕なんかを選んでくれたんですか?」


「俺は眼がいいんでね、相手の魔力量とかが分かるんだよ君の魔力量ははっきり言って途轍もない。剣技に生かせればさらに上達するはずだよ」


「そういうことなら…分かりました、チームを組m」


「おいおいドレイブン子爵家長男である僕を差し置いてそんな身元も分からない、野郎と組むとか正気か?ヴィオレッタ?」


「ドレイブン君…身元も身分も関係ないよこの国も学院も才能が全てなんだから…」


「身元が不明なうえに才能があるかも分からない奴より、才能があって権力もある俺と組もうぜついでに将来は妾にしてやるよ」


「悪いけど権力自慢してくるやつとは組む気はないよ」


「あぁそうかよ、それならみじめに負けをさらせばいいさ」


「いや、悪いけど彼女が俺と組む限り敗北はありえないよ負けるのは君の方さ」


「言うじゃねえか、試験の点数は入学後張り出されるそこで俺より順位が低ければお前は奴隷として一生こき使ってやる」


「どうぞ,ご自由に俺らは負ける気はないよ」

「ふん、せいぜい今のうちに自由を楽しんでおくんだな」

そう言い放ちドレイブンは去っていった


魔力量はそこまででもないが、どうもきな臭い警戒しておいた方が吉だな。


「悪かったな、勝手に決めてしまって」

「いえ、正直彼には入学前から絡まれていて少し困っていたんです。おかげで助かりました。」


「それなら良かったです。それでチームはどうしますか?」


「私で良ければ組ませていただきます。よろしくお願いします。」

「こちらこそよろしく頼む」


ちなみにヴィオレッタのステータスはこんな感じだった


ヴィオレッタ・エメルド 12歳 女 人族

レベル 10

魔力量 1200   技能 剣術強化Ⅱ   魔眼  解体之眼 Ⅲ

筋力  50        魔力効率上昇(小)    予知之眼 Ⅴ  

防御力 60     魔法 身体魔力強化

俊敏性 78        鑑定

知力  90        ファイアⅠ


12歳で魔眼持ちしかも2つか、凄いな。1つだけならまだしも2つ持ちとなると、かなりいいとこのお嬢様か?少し聞いてみるか


「とりあえず自己紹介をしよう俺は、レイス・クレセント。技能はそれなりの数を持っている。剣と魔法どちらもある程度の自信はある。」


「さっき名前が聴こえてたと思うけど僕も改めて自己紹介させてもらうね。

僕は、ヴィオレッタ・エメルド 伯爵家の一人娘で解体之眼と予知之眼の2つの魔眼持ちだよ。」


「魔眼持ちしかも2つもか、そんな重要なことを教えてもいいのか?」

「かまわないよ別に隠してるわけじゃないし。解体之眼はエメルド家の、予知之眼は母上の生家、ノートルダム家に代々受け継がれている魔眼です。解体之眼は生まれつき、予知之眼はお爺様が亡くなった時に受け継いだんだ。まだ使いこなせてないんだけどね。」


魔眼を受け継いでいる家同士の婚姻その間に生まれた子、なかなかのハイブリッドだな。解体之眼は未知数だが、予知之眼は恐らく予知・未来視系統の魔眼だろう、剣術に応用できれば相当強くなるぞ、鍛えがいがある。


「さて試験まで少し時間がある。剣術の腕前がどんなものか少し見させてもらってもいいか?」


「もちろんです、訓練場に移動しましょう」


訓練場にいた俺たちは武器生成で作り出した木剣を構えていた。


「初手はそっちからでいいよ。」

「なら遠慮なくいかせてもらうよ」


そう言い放ち足に力と魔力を込めて踏み込むが、ひょいとかわされた。

「それが、予知之眼とやらか、どのくらい先の未来を見れるんだ?」


「込める魔力の量によって変わるけど今は10秒が限界かな」


そんな会話をしつつ剣を交えていく、剣が得意と自負するだけあってそれなりの腕前をしている。未来を見れる魔眼もあるだが、まだ弱い。


弐連剣(ダブルスラッシュ)!』


この技は、剣を高速で振るうことで一振りに錯覚させる技だ。

一度防ぐだけでは防御しきれない技でもある。


「っつ!…参った、予知之眼のアドバンテージをこんな形で利用されるなんて予想外だよ。」


「お褒めの言葉ありがとう、模擬戦はこれくらいにしてお互いの弱点になりうる点を話しておくか」


そんな感じで試験開始まで剣術について語ることになった。










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