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第11話   犠牲と継承

テスト終わったので再開します(`・ω・´)ゞ

     第11話     犠牲と継承


相手の攻撃をひたすらいなし続ける、魔力で強化しているとはいえ一発でも食らえば致命傷良くて2度とまともには戦えなくなる、そんなことをひしひしと感じた。 格なる上は・・・俺はそんなことを考えながらひたすら剣を振るった。

 

「そろそろ終わりにしてくれよう『氷龍牙』」

奴がそう言い放った次の瞬間左腕に激しい痛みを感じる、目を向けると左腕の肘から下がなくなっていた。

「ほぅ今のも耐えきるとはな仲間にできぬのは惜しいな」


左腕の痛みに耐えながらあれを使うそう覚悟を決めとある言葉を口にした

「契約魔法発動、我が寿命と引き換えに敵を滅ぼす力を与えたまえ『炎神憑依!』」体に熱い何かが入ってくるのを感じつつ次の言葉を口にした


「『模倣之眼発動』」

模倣之眼とは魔眼の一種で力を持つ一族に代々発現する眼のことである、その中の模倣之眼は代々クレセント家に発現してきた魔眼であり、相手の動きや技、癖などを分析し再現することができる能力をもっている。鍛えれば技能(スキル)ですら再現可能となる。


「『炎神斬!』」

先ほど奴が使っていた、『氷龍牙』は剣に龍の力を乗せ相手を切る技である。


それを応用し先ほど俺に憑依した炎神の力を乗せはなったのが炎神斬である。

はなたれた斬撃は相手の胸を切り裂いた。

「よもや我に傷を負わせるとはな、ククッ面白い特別に我が扇を見せてやろういでよ氷魔剣パーフォス、くらうがいい我が奥義『氷剣十文字斬り(アイスクロスブレード)』」


氷の斬撃がフロウの胸に十字の傷を刻んだ、次の瞬間フロウの腹のあたりに黒い球体が出現する。


グラキスが驚き目を見開く

「命を犠牲に発動する生贄魔法かっ!契約魔法は一時的に神族を宿したり身体能力を上昇させる程度だが生贄魔法は、その名の通り生贄を捧げた時にあらかじめ決めておいた魔法が自動で発動する魔法だな、条件は自身の死と言ったところか」


「正解だ、我が身をもってこの王国に勝利を・・・事象の地平線(イベントホライズン)


その直後巨大化した黒球が周りの者を吸い込み始める


「見事だフロウこの雪辱はいつか必ず晴らさせてもらうぞ!」


言い終わらないうちにグラキスは黒球もといブラックホールに吸い込まれていった、こうして魔龍人によるアビステリア王国王都襲撃事件はフロウ・クレセントという王国最強の戦士を犠牲に大きな爪痕を残して幕を閉じるのであった。



フロウが自身の命と引き換えにグラキスを倒したのと同時刻、魔眼の継承者となった人物がいた。


「うっ・・・」


「どうされましたか?レイス殿」


「分からない、急に目が痛みだして謎の声が聴こえ始めたんだ」


「その声は何と?」


「前任者が死亡により魔眼:模倣之眼を継承しましたとだけ・・・」


「ふむ…この世界には魔眼という特殊な目があって、特定の家がそれぞれの間眼を代々受け継いでるのですが、模倣之眼というと貴方の家で受け継がれている魔眼のはずです」


「それが俺に発現したということは…」


「えぇ…残念ですが魔眼の持ち主は…既に…」


「俺には兄が二人いるそのどちらかが魔眼持ちだったとして、俺がなぜ受け継いだんだ?」


「魔眼は一族で最も相応しい者に宿るといわれていますおそらくそれが原因でしょう、どちらも殺されている可能性もゼロではありませんが…」


「兄さんを残して転移した時点である程度は覚悟していたことです、そこまで気を遣わずとも大丈夫ですよ」


そんなことを話しているうちに鉄道があるという町アンスラにやってきた。


「王都行きの最終便が数十分後に出ますのでそれに乗られるといいでしょう、それとこれを」


「これは?」


「実力主義とは言え入学できる年齢は12歳からと決まっています、なのでその年齢になるまでは、そこで暮らしてください。」


「流石にそこまでしてもらうわけには…」


「貴方が教えてくださった異世界の料理や道具の調理方法、作り方はとてつもないものです、これくらいはさせてください。」


「そこまで言うのなら、お言葉に甘えさせてもらいます。」


「えぇ、是非そうなさってください」


「駅に着いたようですね、ではこれは護衛費と鉄道の切符代です。」


「何から何までありがとうございます」


「いや、さっき言った通りだよこれくらいなんてことないよ、お兄さんたちのことは心配だけど、大陸を渡る手段がないわけじゃないこちらでもなんとかならないかやってみるよ。」


「分かりました、ではどうかお元気で」


「貴方とお兄さんの無事をいのっていますよ、お元気で」


そうして俺達は、握手をし別れるのだった。


この数日間の旅で武器生成、防具生成、魔法創作の熟練度がそれぞれⅤ、Ⅳ、Ⅵとなった。 ジークさんの別荘はかなり広く地下には、鍛錬場らしきものも備えられていた。


ジークさんの屋敷で暮らし始めて1週間別荘にいた執事から兄、フロウ・クレセントの訃報と故郷アビステリア王国が壊滅したと伝えられ、その数日後にはアメジス王国の王室から正式にアビステリア王国が壊滅状態にある事、アビステリアの難民を可能な限り受け入れ、避難船を派遣するとの発表がされた。


実力主義の思想が浸透してるアミジス王国だが今代の王はその思想が弱い傾向にあった。能力が低い者でも最低限生活できるように給付金を配布するようにしたのもティグリス・ディアマンその人である。


実力を重視するこの国では5年ごとに国王選定武術大会が開かれ、その第100回大会の優勝者がティグリスである。優勝者は、初代国王の姓になり王族となる。


今大会の優勝者である、ティグリスは元々強くはなかったが過去に自分や家族が才能がないからという理由で虐げられていたた。そんな経験を後の世代の者たちにさせたくないため必死に努力と鍛錬を重ね優勝するに至った。


フロウ兄さんは会う前に死別してしまった、その敵を討つためにも毎日鍛錬を重ねていた。そしてついに入学試験の日がやってきた。




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