間 時と月 1
これは2人のほんの少し過去お話
話の途中でちょこちょこ過去の話を投稿します
3月30日
某デパート広場
4階
大丈夫よ
もう何も怖くない
一人の女性が俺と月を抱きしめてそう言ってくれた
「先生!何やってんだよ早く逃げてよ」
「そうだよお母さん逃げよう
今ならまだ間に合うから」
俺と月は先生にそう問いかけた
大丈夫
時勇
月
よく聞いて
これが最後になるから
「止めろよ
縁起悪いこと言うなよ!」
いいから聞きなさい!
時勇
月
この世界は理不尽な事に溢れてる
これから世の中はもっと悪い方向に向かっていく
真面目で優しい人達は絶望して
人を騙す人が勝つ世の中になっていく
そうなったら世界はどんどん悪くなって最後には皆いなくなるの
でもねあなた達ならきっと変えられる
たぶんあなた達は
その為に
別の世界から
この世界にやってきた
「先生
どうしてそれを」
だから最後に私の
最初で最後のワガママを聞いてちょうだい
時勇
月
お願い
この世界の
人々の大切な笑顔
守ってあげて
それは俺達が
この戦いを始めたきっかけの日だった
これを描くかフィーネの過去を描くかどっちか迷いましたが一応時勇達が主役なのでお座なりにしない為にも彼等の過去も少しずつ描いていきます