第1話 スキルが進化した?
前作「ダンジョンが現れたけどガチャを引いてたので無双したいと思います」は自分の中でもこのままでは良くないと感じていたので自分の中で整理するために消させていただきました。
今作ももしかしたら誰かと似ていると言われてしまう可能性もあります。そしたらまたすぐ消したいと思います。ただ今自分の中で見たい作品を書いていくつもりなのでよろしくお願いします。前作を応援してくださった方々本当にありがとうございました。
後、私は無双系が好きなお子ちゃまです。メンタル雑魚なので強い言葉は結構メンタル死んじゃいます。
「おりゃぁぁぁぁ!」
渾身の一撃で最弱モンスターのゴブリンを倒した俺は比谷神矢というしがない高校2年生だ。
そう、この世界にはモンスターがいる。
かれこれ10年前の出来事だがこの世界にダンジョンというものが現れた。ダンジョンはSからDまでの5つのランクに分かれており高校生以上でモンスターを1度でも倒せば誰でもダンジョン協会に登録できる。一度でもモンスターを倒すという制約があるのは倒すことでステータスボードが発現するからだ。また、モンスターを倒すのもダンジョン協会にお金を払って手伝ってくれるためお金があれば誰でも登録はできる。
俺はダンジョンが現れたその日からダンジョンに潜ることを夢見ていた。そのため毎年のお年玉は全てダンジョン登録のために残していた。
高校生になった去年の待ちに待った登録の日。俺はステータスボードが発現したと同時に0.1%の人しか持っていないユニークスキルを持っていたことを心から喜んだ。そして登録を終えた直後、様々なチームから誘われて幸先の良いスタートをきれたと思っていた。しかし実際は自分や物が異空間に飛ぶだけで特に何もすることができなかった。少しの利点としては空間内は時間が止まっているということくらいだった。そのことが分かってからも一緒にチームを組んでくれていた人たちは「荷物持ちでもやらないか?」と言ってくれたが俺はそんな無能な俺が嫌でチームを抜けた。その後も荷物持ちとしての才能があると色々なチームに誘われたが俺はやはり攻略を夢見ていたため全てのチームの誘いを断った。そして今こんな最弱モンスターに苦戦を強いられるハンターとして活動している。
「くそっ。俺はこんなにもハンターに憧れて誰よりも本気で最強を目指していたのにどうしてこうなるんだ…」
そんなムシャクシャした気持ちを近くにいたゴブリンにぶつける。俺が異空間から取り出した武器で一撃で致命傷を負ったゴブリンにとどめを刺す。すると…
『レベルが上がりました。また熟練度が一定に達しました。これよりユニークスキル【異空間収納】の進化を開始します。』
「は?」
突然聞こえた進化という言葉に俺は思わず声を漏らした。
『進化が完了しました。これよりユニークスキル【異空間収納】は【異空間モンスター収納】となります。』
俺は慌ててステータスを確認する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヒキタニ シンヤ
比谷 神矢
LV15
HP115/150
MP35/50
ATK40
DEF50
AGI70
INT50
LUK80
ユニークスキル
【異空間モンスター収納1】
スキル
【剣技8】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「本当に名前が変わってる…能力はどうなったんだ?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
異空間モンスター収納1
1体のモンスターを異空間に連れていくことができる。
また、全ての生物が死ぬことはない。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「連れていったからって何かできるのかよ…まぁ物は試しだし試してみるか。どうせ出来なくても今まで通りに戻るだけだ。やらないで諦めるなんて俺には出来ない。」
そうして俺はモンスター探しを始めた…