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自衛の国  作者: 榊原 色
7/9

制作会議


ジりリリリリリリリリリリリリッ


うるさい...


ジりリリリリリリリリリリリリッ


うるさい...


ゴッ


「おーい!おーきーろー!」


止めたのにまだ目覚ましが鳴っている。不良品か?


「おーきーろ!」


.....ん?目覚ましってしゃべったっけ...?


「いつまで寝てるつもりかはしらないけど、遅れても楓の自己責任だからな。」


あ......


思い出した。今日は打ち合わせの日だ。いくらオンラインチャットアプリを使うとはいえど遅刻はまずい。


ベットから飛び起きて壁にかかっている服に着替えパソコンの電源を入れながらタブレットを立ち上げる。


ピロン♪


[なな(作曲担当)からメッセージがありました 1件を表示]

[くれない(絵師)からメッセージがありました 2件を表示]


[なな:悪役ごっこのMV製作会議始めていいですかー?]

[くれない:大丈夫です。]

[くれない:ゆの(作詞)さんいますかー?]


もう始まっていた。急いで参加する。


[ゆの:今きました。遅れてすみません。]

[なな:大丈夫ですよ~気にしないでください!]

[くれない:うんうん。]

[なな:この前はサビの手前まで決まってたと思うので今日はサビからであってますか?]

[ゆの:はい。]

[くれない:演出はどうしますか?絵の描き方はBメロまでと一緒でいいですか?]

[ゆの:何回何回って繰り返しているのでそこで同じ演出を繰り返してほしいです。]

[なな:そうだねー。私もそこは同じ作りで繰り返したからMVもそれに合わせたい。]

[くれない:了解しました。]

[くれない:「世界が壊れ」「創りなおす」「ふりだしにもどれ」ってところはそれぞれ背景をその言葉に合わせる、でいいですか?]

[ゆの:はい。]

[なな:そこらへんは作詞さんにお任せします~]

[くれない:あと、最後の「最後に笑うのは誰のため」ってところはどうしますか?自分はメインキャラを出したいなーって思ってるんですけど、メロディと歌詞的には別にキャラ出なくてもテキストだけでいいと思う。]

[ゆの:私はキャラに....]


言葉が出てこない


[ゆの:悲しい感じで笑ってほしいです。]


この前のおじさんみたいに。


[くれない:わかりました。ななさんもこれでいいですか?]

[なな:問題ないよー私もそんなイメージで作ったしゆのさんからそうやって聞いていたから。]

[くれない:あ、じゃあもうゆのさんとななさんの間ではイメージのやり取りは終わってるんですね?]

[ゆの:はい。]

[なな:うん]

[くれない:じゃあ次2番行きますね。]

[ゆの:間奏じゃないんですか?]

[くれない:それはななさんと2人でもできるけど、今日はせっかくゆのさんがいるので先に歌詞のあるところ決めちゃいます!]

[ゆの:もしかしてこの2人って結構話してるんですか?]

[なな:うん。2人だとリアタイである必要があまりないからねー。お互いがオンラインの時にやり取りしてる。]


――――――――――――――――――――


話合いは1時間ほどで終了した。


「よお?なに話してたんだ?」

「ニアには関係ない。」

「てか知らなかったの?てっきり知ってるものだと思ってた」

「ああ。今朝はお前に起こせって言われただけでなんでかって聞いたらネット会議があるとしか言わなかったのはどこの誰だ?」

「あーはいはい。私です。でも何話したかは教えないから。」


活動場所はネットだから身バレがしたらそれなりにまずい。

たとえ相手が仲良しでも知られたくない。


「この後何か予定あるか?」

「午後から学校があるけどそれ以外はない。」

「学校?まだやってるのか?」

「うん。今週で終わって卒業式が来週。」

「ん?楓高2って言ってたよな?卒業するのは高3だよな?」

「あーえっと、いろいろめんどくさいから簡単に言うと高2っていうのは日本での私の学年。アステ(ここ)では高3にあたるから高3のクラスに留学してるの。」

「なるほどな。ちなみに今は11:20だ。」

「じゃあそろそろ行く準備しないといけないから。あと、近いうちに引っ越すかもしれない。」

「なんでだ?あ、そういえば説明会で言ってたらしいな。」

「政府の主要施設から遠いところに住んでるやつは政府の財布からでた金で引っ越すんだろ?」

「いいかたは悪いけどあってる。いつになるかがわからない。1週間前には通知が来るんだって。

 私はそれぞれ分散しといたほうが対処しやすいと思うんだけどね。とくに私が住んでるような国のすみっこは。」

「まあ全員が引っ越すわけじゃないし、楓のような奴らだけだろ、引っ越すのは。」

「...そうなの?」

「ああ。資料に書いてあった。もしかして読めなかったのか?」

「...うん。」

「じゃあしょうがねえな。でも次からは俺に聞いてくれればわかる。スマホのアプリにカメラ機能があるだろう?それで撮った写真送れるからさ。」

「わかった。」


便利なものが開発されたな。



楓はネットで ゆの として作詞活動をしています。

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