~ミラ~希望への物語
とある夜の森の中。目が眩むほどの眩しい光が起きた。すると近くで「キィィィー」とブレーキ音が響いた。
「ちょっと貴方、今の何?」
イギリス人風の綺麗なブロンドと綺麗な青い瞳の女性が運転席に座っている男性に尋ねた
「なにか爆発したのかな?」
髪に少しパーマかかった暗い黒色の男性が答えた
「何か音したかしら?急に光ったと思うけど…。」
「とりあえず警察に連絡し……」
と男性が言おうとすると、キラキラした目で女性が言った。
「ちょっと待って、見に行かない?」
「えっ。嫌だよ。怖いし夜の森だよ?お化けとか出てくるかもよ」
「貴方、それでも男なの?なんでこんな人と結婚したのかしら。」
と女性が深刻な顔で男性に言った。すると男性が渋々「いいよ」と答え、2人は車を降りて、光ったと思われる場所に向け歩き始めた。
歩き始めて10分ほどたった頃、幼い子供泣き声が聞こえてきた。2人は子供の泣き声の聞こえる場所へ急いで行った。大きな木のふもとに、白いシルクのような布で赤ちゃんが包まれていた。
「ちょっと、ちょっと、貴方、赤ちゃんがいるわよ」
女性は赤ちゃんに駆け寄りあやし始めた。
「ほんとだ。でも、こんな所な見つかりにくい所に赤ん坊を置いて行くなんて信じられないな…。」
「この子、うちの子にしましょう!!」
男性は時間が止まったかの用に驚いた。
「ダメだよ、こんな森の中で拾った子を育てるなんて、それと僕達は結婚したばかりでお金とかもないし…。」
「そんなのダメよ、もう名前決めたもん。」
「えぇっ!?」
「こんな可愛い子は、うちの子にします。」
「ほ、本気?」
「もちろん!!貴方はこんな可愛い子を見捨てるつもりなの?」
女性は赤ちゃんを男性の方へ向けて言った。男性は押され気味に「仕方ないか…」と答えた。
「でもうちでこの子養えるか分からないし、もしかしら起業が失敗するかも…。」
「そんなのこの子のために成功させたらいいでしょ」
「そんなめちゃくちゃな…。」
女性は赤ちゃんを抱えながら車の方へ歩いて行く、すると男性が。
「これ、本じゃない?」
木のふもとの近くに置いてあった本を手に取る。女性がちょこっと顔を出して。
「なんの本?」
「分からない…。Brave of Devil ?聞いた事ない本だね。」
「中はなんて書いてるあるの?」
「書き出しに昔々って書いてあるから、童話か何かな?後これ1章しかないよ」
「どうゆう事?」
男性は本のページを捲っていくが何も書いていない
「2章と書かれたページがあるけど、その先は白紙だ…。」
「何それ、変な本ね…。さぶっっ」
女性は赤ちゃんをぎゅっと抱きしめた。
「夜だから寒いね。赤ん坊もいる事だしそろそろ帰ろうか?」
「そうね」
男性が本を持ち、女性は赤ちゃんを抱えて、「そう言えば名前は?」などと話しながら車の方へ歩き出した。
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