4話
「なぜパーティーに行かないんだい?マーガトロイド。
すこしいらいらしながら正邪は問う。
「ふん、忙しいからしかたがないでしょ。上海達と先約があったのよ」
アリスの答えを聞くなりすぐに腰砕けになる正邪。
「上海って、たしかその人形だよな」
「そうよ。いつも一緒なんだから!」
「今年はパーティーの多い年らしい。私にさえ招待状が三通来ていたぜ」
「うそうそ!」
「アリス、お前まさか、一通も。」
「き、来てたに決まってるでしょ。」
「どこから」
「ま、魔界から、来たと思うの、きっと」
「実家らしいけど、魔界もクリスマスをいわうんだね。来たと思うという言葉は不審だがまあいい。それ以外は?」
「きっと、引っ張りだこだから送っても来ないだろうと思われてだれも送ってこなかったのね。そうに決まっているわ」
「…。」せいじゃちゃんは伏せ目に影を落とす
「…。どうして黙るのよっ」
「アリス。まだ八時だよ。クリスマスはこれから盛り上がりを見せる。ここで二人で楽しんでも良いが…」
「二人じゃないわ、八人よ!
「……。二人と六体で楽しんでも良いが、もっと楽しいことがあるんじゃないかな。こう、もっと明るく楽しく、クリスマスにふさわしいような…早い話がぶちこわすような。浮かれ野郎どもの尻にドタ靴で一発喰らわせるような。」
「そんなの悪いわ。」
「ここに来る前に三つのパーティーにでたんだけどな。」
「!!。」
「すくねしんみょうまる。このパーティーにはこれといったイベントも無かった。強いて言えば本来天井にぶら下がるべきイルミネーション達がみな九十九神でテーブルを取り囲んでいる様が珍なだけだったかな。」
「そう。」
「だが、紅魔館。普段おとなしい魔法使いがいたな。なんといったか」
「パ、パチュリー?」
「そうそうパチュリー。あいつあんな楽しそうな顔が出来たんだなぁ。いやあ、魔法を使って花火を上げていたよ。実に綺麗な花火でね、吸血鬼やメイドを初め沢山の人達が賞賛していた。」
「そう。」
「最後に行ったのは博霊神社だったなあ。やれやれ神社なのにクリスマスパーティとはね。」
「…。」
「あの紅白巫女は哀れなほどがっついていた。目につくものを何でも口に入れている様子で、あれじゃあ本人もなにをたべているかわからなかったんじゃないのかなあ。」
「霊夢は貧乏だからね。…それで」
「それでとは?」
「そこにはいたでしょ、もう一人、ほら、人間が。」
「どうだったかなあ?」
「金髪の、かわいい、その」
「あー、あの白黒の。信じられないほどはしゃいでいたあいつか。」
「た、楽しそうだった?」
「ああ。」
「なにか屈託は無かった?」
「全く。」
「何か、誰かを待っている様子は?」
「ぜんぜん。むしろ一番はしゃいでいたのは彼女だよ。ほら、私はアマノジャクだからはしゃいでいる奴が苦手だろう。だからそいつには近づけなかった。それで印象が薄かったんだなあ。」
「そんな。魔理沙」。
「そうそう魔理沙!そんな名前だった。ソレを知っていると言うことは君のお友達かい
「…。」
「まさか、まさか、君を誘わずあんなに楽しそうにしていたというのかい。」
「…。えぐっ。」
「一人だけであんな楽しそうに、友達も誘わず…いやいやまてよ、違うなぁ、パーティーだもんなぁ、一人だけで楽しむというのは。絶対に違うなあ。パーティー会場のみんなと楽しんでいたんだ。」
「えぐえぐ。」
「誰と楽しんでいたのかなぁ。赤の他人?だったら招待状なんか要らないよなあ。なにかつながりがあるはずだ。なんだろうなあ、アリス。」
「えぐえぐえぐ。」
「おや!もしかしたら彼女が出席していたはくれい神社のパーティーは友達同士の集まりだったのかもしれない。だけどそうなると…あれあれ?おかしいぞ?アリス、だって君は
「えーん。まりさの馬鹿ー。しらない。」
「アリス、思い出させてやろう。大切な人はここに居ますと。ついでに罰してやろう。聖夜に友達を裏切った馬鹿者どもに。」
「でもでも。」
「アリス、君は優しすぎる。だからつけ込まれるんだ。さあ、このせいじゃちゃんと一緒にあいつらのパーティーをぶっ壊しにいこうぜ。」




