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移ろいを語る  作者: 内山子豹
移ろう日々
5/11

気怠げな隣人

ふぅ、眩しいな。おっと、そんなことを考えてる暇はない。さっさとご飯を食べて学校の支度をせねばならない。寝ぼけてフラつきながら、階段を下って行く。

ガチャリ

「あ、兄さん、おはよー。」

気怠げな様子で妹が声をかけてきた。

「ああ?んー、おはよう。」

「ご飯冷めてるよ。」

「そうか、それは残念だな。」

「ん。」

そして、席について食べ始める。これが我が家のいつもの光景だ。今日は昨日より13秒早く食べ始めた(どうでもよい)。我が家は妹と僕、両親を含めた4人で暮らしている。しかし、両親が共働きなので朝は妹と二人きりで食べる。だがまぁ、何というか、会話はない。お互い、朝が苦手、というかリアルで人と話すのが不得手なのだ。兄妹だからだろうか??まぁそれでも妹は僕より顔は整っている。というか、一般的に見ても顔は整っていると思う。長くて艶のある黒髪、そして整った顔立ち。うむ、僕の妹としては申し分ない。だがまぁ、少々人見知りなところがあるがな。それも僕の妹らしくて可愛らしいのだが。

そんなことを思っているともう門限だ。家を出る時間のアラームが鳴っている。まだ寝間着なのに…。今日の朝は急がねばなるまい。ふと、隣にいる妹にアラームを知らせようとして振り向いたら、

(先に行ってる、遅れないようにね。ただし、声はかけないけど)

と、メモが置いてあるだけであった。

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