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人間  作者: 風月
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生き物

「おはよう。」

「…」

返事もされない動物に挨拶をする

意味も無いのに。

こういう時、動物はどう思っているのだろう

言葉の意味を理解していない?

そんなことをぶつぶつ独りで呟きながら作業する。

日中からは、どんどん忙しくなる

動物の餌やり体験会、ガイド、案内。

人がどんどん増えてくるので先ほどの様に挨拶などしている暇もない

一仕事終えて隅で立っていると、幼い女の子が母親の手を繋ぎながら動物をじっと見つめた。

「ペンギンさん可愛いね〜」

「うん」

母親が指を指し、微笑みながらそう言った。

「ちょっとそこから見てくるね」

幼い女の子はこちらを見ながらそう言った

「あんまり遠くへ行っちゃだめよ?」

ね?と言い、母親は一緒に来た友達と思われる他の親たちと話始めた

幼い女の子はこちらへ向かって来て、「このぺんぎんさんは病気でもあるの?」と言った。

よく分からない質問に戸惑いながらも答えた。

「ううん、無いよ。どうして?」

「だってこのぺんぎんさん」

悲しげな表情を浮かべながら幼い女の子はペンギンの方を向いて、

“泣いてるよ?”

「え?」

どの様に、どうすれば泣いているように見えるのか理解できなかった

もしかして、「鳴いている」の間違いなのか?

今の私には理解が足りなかった

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