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第一章 闇の中の刺客 (2)

ミルファク星系は、WGC24跳躍点方面(現在は西銀河連邦の航路マップに入っている)と新たに見つかった未知の生命体がいるWGC72星系跳躍点方面に比べ、比較的安全と見ていたリシテア星系跳躍点方面に向かわせている哨戒部隊が何者かに攻撃を受けたことに驚く。更に軍用貨物艦が、行方不明になったことから、急遽調査隊を派遣したが、調査隊自体の連絡が途絶えたことから、ミルファク星系評議会及び航宙軍は、チャールズ・ヘンダーソン大将率いる第一七艦隊を派遣し、原因究明と事の解決に当たらせることにした。

第一章 闇の中の刺客


(2)

 ここ数年、平和な時間を過ごしていたミルファク星系は、航宙軍第一七艦隊第七〇三宙域哨戒艦隊の突然の惨事に星系上層部は、動揺を隠しきれないでいた。

 第一七艦隊司令官チャールズ・ヘンダーソン中将は、第一七艦隊が駐留する軍事衛星アルテミス9の自分のオフィスで3Dテレコムに映し出される軍事統括ジェームズ・ウッドランド大将と向き合っていた。

「ヘンダーソン中将、第七〇三宙域哨戒艦隊からの報告を読んだか」

「はっ、ウッドランド閣下。読んでおります」

「今回の件、どう思う」

一度、ウッドランドの目を確かめる様にした後、

「宙域から見てリシテア星系軍の仕業と見て間違いないと思います。宙賊にしては、仕事がしっかりとしています」

「なぜ、そう思う。彼の星系が我々に喧嘩を売っても勝ち目がないのは分かっているだろう」

「いえ、戦争を仕掛けているのではないと思います。彼らは、形式上、経済交流も行っている友好星系です。今回の件は、何かの実験材料にされたのではないかと考えます」

「実験材料」

「はっ、軽巡航艦一隻、駆逐艦三隻、哨戒艦六隻が、連絡も取れないままに一方的にやられると言うことは、常識では、考えられません」

ヘンダーソン中将の言い様に、少し考えると

「相手が見えない。レーダーで捉えられないということか」

「そのように考えるのが正しいかと」

「しかし、にわかに信じがたい。我が軍の対ステルスレーダーは、光学レーダーでは、検知出来ない物体でもスペクトル変化による宇宙空間分析で、解析できる能力がある。むしろ他の星系が友好星系の艦を装い、哨戒部隊を安心させて近付き、一気に攻撃して撃沈するということも考えられるが」

「我が軍のステルス解析能力を上回る技術力を開発したと思われます。また、敵艦が攻撃を仕掛ける場合、攻撃管制システムはアクティブモードによるレーダー波です。哨戒部隊の戦闘艦に搭載している攻撃管制システムが、敵艦の攻撃管制レーダー波を自動認識して防御システムと最適な対艦攻撃システムを同時に稼働させます。連絡が全く取れないままにワイナー級軽巡航艦一隻とヘルメース級駆逐艦三隻、ホタル級哨戒艦八隻が、撃沈されるとは考えられません」

 ウッドランドは、ヘンダーソンの言葉に納得しながらも、頭の中にステルスの文字が浮かんだ。レーダー波を反射しないだけでは、そこに物体があるのが分かってしまう。

 宇宙は、色々な物質が漂っている。現在の多元スペクトル分析によるレーダー技術は、深宇宙から届く波長と宇宙空間に漂う物質を同時解析し、数光時先まで、何も存在しないことが確認できる。更に自艦から意図的に近接空間に発信するアクティブレーダーを反射しない空間は、解析不可空間として、物体が存在すると認識する。そうでなければブラックホールということになるが、それを今回のケースに当てはめる事は出来ない。彼の宙域は、ブラックホールは無いからだ。

頭の中で自分の考えをまとめると、ヘンダーソン中将の顔を見つめ直して、

「航宙軍開発センターと連絡を取り、今回送って来た資料を見せてくれ。連中なら何か掴むことが出来るかもしれない。キャンベル代表にも報告を入れなければならない。一報は私が、入れておく。いずれ君も一緒に対応策については説明してもらう事になる。準備を頼む」

「はっ、了解しました」

 ウッドランド大将、ミルファク星系航宙軍軍事統括の姿が、目の前の3Dテレコムから消えると、ヘンダーソンはすぐに、スクリーンパネルをタッチした。

 しかし、なぜリシテアは、仕掛けて来たのだ。目的が見えない。経済的なものか解消できない疑問を頭に浮かびあがらせながら航宙軍開発センター長がスクリーンに映るのを待った。


「おい聞いたか。リシテア星系方面に哨戒活動に出ていた我が艦隊の七〇三宙域哨戒艦隊が、何者かから攻撃を受け、部隊の四分の一の艦を失ったという噂だ」

「本当かそれは」

「ああ、間違いない。まだ、かん口令が敷かれているが、そのうち公になるだろう」

 軍事衛星アルテミス9の商用区に位置するミルファク星系航宙軍第一七艦隊A3Gの戦闘機乗りのたまり場であるレストラン&バーパープルレモンで勤務の終わった三人、ジェイコブ・オコーネル大尉、マイケル・ヤング大尉とカール・ゴードン大尉がしゃべっていた。

「では、いずれ出動の命令が出るな」

「ああ、間違いない」

「おい、お前たち」

 三人の後ろからいきなり声を掛けられ振り向くと、三人は目を見張り、すぐに起立してミルファク星系航宙軍式敬礼をした。

 ユーイチ・カワイ大佐が、答礼をしながら

「いくら周りが、我艦隊の隊員だけと言っても、まだ、かん口令が出ている機密事項だ。軽々しく話題にするな」

回りを少し気にするように低めの声で言うと

「はっ、申し訳ありません。以後気を付けます」

オコーネル大尉が、そう言って、他の二人も続くように言うと、カワイ大佐は、まだ歩くのは、よちよちながら一人でも歩けるようになって妻の手に捕まっている子供を腕に抱き抱えて素敵な笑顔を見せる二年前に妻となったマイ・カワイ(旧姓オカダ)の顔を見て奥のテーブルに誘う様に三人の前を離れた。

その後ろ姿を見ながら

「奥方殿は、お子様が生まれて一段と美しくなられたな」

「ああ、そうだな。ところでマイケル。お前まだ独身だろう。オカダ中尉、いや元中尉に紹介して貰ったらどうだ」

自分達も航宙母艦発進時に指示系統下にあった元航宙戦闘機発着管制官マイ・カワイ中尉(今は、退役)の姿を見て言った。

「無茶なこと言うな。俺は、まだ結婚する気なんぞない。ジェイコブみたいな家庭は、まだ早い」

「俺の所見たいな家庭とはどういう事だ」

少し、真面目な顔になった。オコーネル大尉に、両手を前に出して、誤解だという顔をしながら

「ジェイコブ見たいな、家庭思いで家事の手伝いまでする素敵な旦那様は、俺にはできないと言う事だよ」

急に頬が緩み、上目目線でオコーネルは、

「まあな、努力は必要だが」

「そう、その努力とやらさ。俺には向いていないね」

二人の話を聞いていたゴードン大尉は、

「さて、話が詰まった所で、俺は、そろそろ帰るぞ。俺にはその努力は必要ないが、待って居てくれる人がいるんでな。それにまた、長い勤務に就かないといけなそうだ」

それを聞いたオコーネルは、

「俺もそうする」

と言って席を立った。残されたヤングは、

「何だ。二人とももう帰るのか」

と言うと

「じゃあ、俺も待つ人を作るとするか」

と言って、先に席を立った二人よりも早く出口向かった。

オコーネルとゴードンは、二人で顔を見合わせる様にすると、呆れた顔してヤングに付いて出口に向かった。


銀河系の西に位置するオリオン宙域からペルセウス宙域に伸びる宙域にあるミルファク星系。太陽系からは、二〇〇〇光年離れた宙域に位置する星系だ。

 ミルファク恒星を中心に八つの惑星があり、今から一七〇〇年前のWGC一三〇〇年に恒星から少し離れたハビタブルゾーン(人類生存宙域)にある第四惑星メンケントと第五惑星バーダンに人類が移住した。

 ミルファク星系は首都星を第四惑星メンケントに定めている。その上空四万キロに浮かぶ人口衛星シェルスター。

 治安維持や政治組織が惑星上だけであった時代、宇宙との往来は、軌道エレベータによって行われていた。しかし人口の増加と星間同士の流通の増加などにより軌道エレベータがネックとなって行った。

 今から一五〇年前、星系の政治、経済、軍事、警察の機能維持を目的とした人口衛星を建設した。最大長二〇キロ、最短長一五キロ、厚さ三キロの二枚貝の形状を持ち扇方に広がった形の衛星である。

 扇方の先が航宙艦の港、三層に分かれ、最上部が星系間連絡艦、中間が星間連絡艦、最下部が首都星や他の衛星と往来する連絡艇の港になっている。

 中心部に向かって港のすぐ手前に資材ヤード、工業地区、次のブロックに中央部が商用地区、その両脇がシェルスターで働く人々の居住区、貝の中心部のすぐ手前が政治、経済、軍事関係者の居住区。

そして円形状の中心部に政治、経済、軍事、警察の建物があり港から中心部向けて幾本もの幹線道路とそれを交差する環状線が走っている。

 衛星のその姿からシェルスター名付けられ、政治、経済、軍事、警察の中枢として機能している。軍艦艇を収容する衛星は軍事衛星として別途存在する。

 そのシェルスターの中枢区、ミルファク星系航宙軍軍事統括ジェームズ・ウッドランド大将のオフィスにチャールズ・ヘンダーソン中将が呼ばれていた。

「今回の件、星系評議会から調査艦隊を出すよう、指示が出た」

 ヘンダーソンは、ウッドランドの顔をしっかりと見つめながら一時の思考をすると、言葉に意味が含まれているのを理解して

「十分な準備が必要です。相手が何者か。どこに潜んでいるのか。どの様な攻撃方法を持っているのかも分かりません。何も準備しないで、宙賊の取締気分で動くことは出来ません。今回の目的は、相手の正体を知ることを第一義にすべきと考えます」

 ヘンダーソンの言葉に他の男は、相手を軽く見て手柄立てたさに言う。やはりこの男にしか頼めないか、そう思うと

「その通りだ。今回の役目は、相手の正体を突き止めることが第一義だ。出来れば無用な戦闘は避けたいが」

「しかし、前回は、一方的に攻撃を仕掛けて来ています。レーダーに掛からない相手が、攻撃を仕掛けて来ても、反撃のしようがありません。発射ポイントに反撃しても既に遷移していると考えた方が良いでしょう。しかし、一方的に撃たれている訳にも行きません。対抗手段を考えて向かう必要があります」

ウッドランドは、ヘンダーソンの言葉に

「ヘンダーソン、航宙軍技術センター本部から興味深い報告が届いている。それを読んでくれ。今回の対策の一つになるかも知れない」

“報告”。パレット中佐が持ち帰った何かで分かったことが有るのかそう思いながら

「はっ、読ませて頂きます」

「出発は、二カ月後だ。開発センター本部からの準備も含めてだ。最善の準備をしてくれ」

「はっ」

と言うと、ウッドランド大将のオフィスを後にした。

最善の準備か。何も分からない相手に最善の準備をしてくれと言われてもな。そう思いながら、シノダ中尉が航宙戦闘機部隊に転属になった後任としてスガノ中尉が中将付き武官となった。そのスガノ中尉が待たせていたエアカーに乗り込んだ。

「スガノ中尉、私はオフィスに戻る」

そう言うとフロントガラスに映るシェルスターの中枢区の風景に目をやった。


 首都星メンケントの上空四万キロ。シェルスターと同じ静止軌道には、一〇個の軍事衛星アルテミス1からアルテミス10までと航宙軍開発センターのある衛星そして四つの商用衛星が浮かんでいる。

 一つの軍事衛星には、二個艦隊が駐留している。その一つ第一七艦隊が駐留するアルテミス9・・・直径一〇キロ、厚さ四キロの円盤形をしており、上下に円盤を二キロで区切り上半分が第一七艦隊基地、下半分がチャン・ギヨン中将率いる第一八艦隊基地である。

 円盤の上部外側は特殊軽合金クリスタルパネルで覆われておりその中に衛星に住む人々の空気、水、食料をまかなってくれる六四キロ平方にも渡る広大な牧草地帯、田園風景が広がっている。

 軍艦艇は円盤の外側(正確には外側上部)から順に戦艦、戦闘母艦が第一層、巡航戦艦、重巡航艦が第二層、軽巡航艦、駆逐艦が第三層、四層そして第五層、六層が哨戒艦、特設艦、工作艦、輸送艦、強襲揚陸艦のドックヤードになっている。

 ドックヤードと航宙軍基地は円盤の外周部から内部に二キロまでとなっており、その内側直系六キロを円盤の上部から移住地区、商用地区、工業地区、資材地区と順に中心部に向かっている。 

居住区が一番上部なのは、円盤の外にある田園地区が居住者の公園兼用しているのは言うまでもない。

 そして円盤の中心分にこの軍事衛星の心臓部とも呼ぶエネルギープラントがある。核融合エネルギーによって生み出されるエネルギーは半永久的に運用でき、この衛星が完全な自給自足の衛星であることを物語っている。


 その第一七艦隊の基地内にあるブリーフィングルームの一つに第一七艦隊の佐官クラス以上を士官が集まっていた。

「起立。チャールズ・ヘンダーソン中将閣下より説明がある」

 第一七艦隊主席参謀ヘラルド・ウォッカー大佐から声が掛かると全員が、ブリーフィングルームの中央を見た。

「全員、座ってくれ」

そう言うと、ヘンダーソンは、自分の目の前にあるスクリーンパネルにタッチした。ヘンダーソンの後ろにある大きな3Dスクリーンにミルファク星系の星系図が現れると徐々にリシテア星系跳躍点方面の図に切り替わって行く。そして跳躍点と星系外縁部が拡大されると

「一か月半前に第七〇三宙域哨戒艦隊が、この宙域を哨戒中に何者かに襲われ、軽巡航艦一隻と駆逐艦四隻、哨戒艦六隻が攻撃を受けた。生き残った者からの証言では、レーダーに映らない何者から一方的に攻撃されたと言う報告が有った」

 ヘンダーソンは、自分の言葉を参加者が理解できる間を与えた後、

「我第一七艦隊は、この宙域を調査し、第七〇三宙域哨戒艦隊を攻撃した相手を見つけ出し、捕捉する命令が出た」

参加者から驚きの声が上がった。

「見えない敵をどう見つけるんだ」

「まだ、その宙域にいる保証はないぞ」

 ヘンダーソンは、ブリーフィングルームが少し静まるのを待ってから、

「今回の任務は、困難だが、出来ない事ではない。我々は、この見えない敵をおびき出し、捕獲する事だ。ただ出向いただけでは、出てこないだろう。餌が必要だ。そこでその餌となる囮をA2Gにやってもらう」

ざわつくルームを見渡すと、

「一方的にやられはしない。航宙軍開発センターが開発した物を持って行く。詳細は、最高軍事機密の為、使用前に説明する。また利用に当たっては開発センターの技術者が同行する事になっている」

また、ざわつくブリーフィングルームを見ながら左手を軽く上げて静にするよう促すと

「出動は、第一七艦隊全艦と開発センターの技術者を乗せた輸送艦、そして工作艦二隻を同行させる。出動は三週間後。以上だ」

 説明が終わるとヘンダーソンは、もう一度、参加士官の顔を見まわして、ブリーフィングルームを後にした。


 ヘンダーソンからの説明を受けたカワイ大佐は、その足で基地内にある自分のオフィスに戻ると自分の大隊の中隊長に招集を掛けた。

「カワイ大佐、見えない敵をどうやって見つけるんですか」

カワイは、ヘンダーソン中将からの話を説明していた。

「航宙軍開発センターの技術者が、見えない敵を認識できる技術を開発したらしい。但し、作戦前に外部に漏れるのを防ぐ為、説明は宙域に着いてからになっている」

「大佐、A2Gが敵を見つける前に、我々が攻撃を受けたらどうするんですか。一方的攻撃され戦闘機乗りが艦内で死ぬのは、いやです」

「囮となる艦は全て自走艦だ。我々、戦闘機群は、宙域に着き次第、自走艦の周辺宙域に展開することになっている」

「敵が現れない場合どうするのですか。いくら見えない敵でも一個艦隊に立ち向かう無謀な輩がいるとは思えませんが」

「A2Gの第一分隊から第四分隊を哨戒行動させ、我一七艦隊全艦で宙域全体を包む位置で待機する。もし、この作戦に敵が掛かれば、全艦で捕獲作戦に移る」

 カワイの説明に各中隊長は、ミッションは理解したものの、今一つ腑に落ちない気持ちでいたが、出撃が決まった以上、行うしかない。

「分かりました」

と言うと航宙軍式敬礼をして、カワイのオフィスを後にした。その後姿を見ながら、俺もお前たちと同じだ。開発センターの策を信じるしかあるまい。そう思うと自分もオフィスを後にした。


三週間後、

 第一七艦隊の各艦艇が、アルテミス9を離れて行く。第一層からは、艦隊司令官ヘンダーソン中将が乗艦する旗艦アルテミッツ・・アガメムノン級航宙戦艦・・がその巨体を係留中のドックヤードから誘導ビームに従って離れて行く。

そして第一層の反対側からもカワイ大佐が乗艦するアルテミス級航宙母艦ラインが同じく誘導ビームに従ってドックヤードから離れようとしていた。

 一時間後、アガメムノン級航宙戦艦三二隻、ポセイドン級航宙巡航戦艦四八隻、アテナ級航宙重巡航艦六四隻、ワイナー級航宙軽巡航艦一二八隻、ヘルメース級航宙駆逐艦一九二隻、アルテミス級航宙母艦三二隻、ホタル級哨戒艦一九二隻、タイタン級高速補給艦二四隻と開発センターの技術者を乗せた輸送艦、特設艦二隻が、アルテミス9を離れ、ミルファク星系外縁部から二光時にあるリシテア星系跳躍点方面に進宙して行った。


「アウグラーゼ大佐、ミルファク星系軍が動き出しました」

 司令官室でミルファク星系軍が来ることを前提に作戦を考えていた、リシテア星系航宙軍特殊任務隊長アテル・アウグラーゼ大佐は、司令フロアからの報告にやっと動いたか。ミルファクは一個艦隊で来るだろう。迎えに出てやるかそう考えると司令官室を出て司令フロアに向かった。


リシテア星系跳躍点方面航路に出現した見えない敵を捕獲すべく、第一七艦隊は、ミルファク星系外縁部に向かった。ミルファク星系軍の発進を知った、リシテア星系航宙軍ヤーゲン・ダラス大将は、リシテア星系航宙軍ムルコラ・ゲラン准将にこの新ステルス材料を艦の外郭に利用した航宙戦艦四隻、重巡航艦八隻、系巡航艦一六隻、駆逐艦三二隻を与えた。そしてミルファク星系外縁部へと向かいます。

次回はいよいよ、ミルファク星系航宙軍とリシテア星系航宙軍の航宙戦艦同士の戦闘が始まります。

お楽しみに

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