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目を開こう。何時? ソノウチです

 おはようございます。朝です。


 多分・・・・?


 実は、まだ目が開かないので周りが見えません。


 頑張って開こうとはしました。しかし、結果は・・・残酷な結末でした。 


 ぶりぶりっ!! って、身がでてしまいました。


「うんぎゃ~!!」


と叫びたくなって、本当に大声を出していたのは、黒歴史に埋もれさせたい出来事です。


ぱたぱたと足音がして、母親かな? に綺麗にしてもらいました。


それからは、ちょっと諦めモード。まあ、焦らなくても何時かは目が開いて見えるようになるでしょう。


前世でも、甥っ子の目が開くのに10日ぐらいかかってい気がするしー。


 こういった異世界転生物では、よく赤ちゃんの頃から鑑定や魔法に魔力といった能力を磨くというのがセオリーのようだが、俺は天邪鬼だから気ままに無理なく楽しむ方がいい。ということで、練習なんかはしない。ありのままに赤ちゃんライフ?を面白がって過ごすぞ。


 そもそも、赤ちゃんって食っちゃ寝~、食っちゃ寝~。

 お腹が空いて泣いて、眠くて泣いて、〇〇出して泣いて。それ以外が入る余裕がありません。

 

 恥ずかしい? 生きるのに精いっぱいで、そんな隙もありゃしません。


 思ったり考える前に、生存本能で勝手に体が要求して動いてます。


 流れるままに生きるって、楽です。兎に角、深く考えないのが一番なんです。


 赤ちゃんという今のこの時は、長い?人生のわずかです。

 早くから、子供の内から何やかやと働くのは勿体無いです。


 消して、あれの制ではないですよ。


 まあ予定道り、一週間後に目が開くようになりました。初めて見た母親は、銀の髪で水色の瞳。胸は、Dカップとやや大きめ。身長は小柄で、びっくりしたことに頭には角が生えていて、背中には蝙蝠の羽のようなものがありました。


 どうやら、人間ではないようです。


 父親は、母親と真逆で、野獣のように大きく厳つくて、黒い髪に黒の瞳。そして、やはり驚く程の立派な角があり、西洋ドラゴンの様な羽がありました。


 俺の居る部屋は、石造りで、結構無骨かな? でも、素朴なところが気に入っている。


 そんな生活が半年続きました。だんだん起きている時間が長くなって、退屈虫がうずうずします。


 暇だな~と思ったら、鑑定を使ってみたり、魔力を感じて練って遊んでみたり。じっとしていてイライラしたら、じたばた動いてストレス発散などして過ごす内に、普通にハイハイできるようになって、言葉も分かるようになって、自然と出来ることが増えました。


 もちろん、赤ちゃんなので許してと、我儘を通させて頂いたこともあります。


 だって隣の部屋から、あんあん聞こえてみてみなさい、下手に知識があるから嫌じゃないですか。だから、赤ちゃんの特権で泣いて邪魔してやりました。


そんな感じの赤ちゃんライフも、そろそろ卒業です。


 もうすぐ1歳の誕生日です。


 一歳の誕生日会と洗礼の後、お外へのデビューが待っています。


 自分の種族が魔族であり、ここが魔族の国で、その中でもかなりの田舎で、農村だというのはわかっています。でも、聞くのと、実際に見るのとでは違うと思うので、今から楽しみです。

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