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プロローグ

 最初は、ゆっくりスローライフの予定だった。


 もちろん、生れた所は、魔族だけど長閑のどかな村だった。


 ごく普通の農村で、住民全部合わせても30人にも満たない。そんな小さいけれど平和な所で、俺は平和ボケしていた。


 だって前世の世界でも、日本という平和な国に生まれて、戦争なんてのも知らずに育ったんだ。


 それが、この世界は魔獣なんてのもいて、人間族はなぜか戦争を繰り返す。獣人も戦闘バカだけど、こいつらは脳筋なだけで、1対1が好きなんだ。だから、大量に死人が出ることなんてない。ドワーフも、お酒が飲めて鍛冶が出来りゃあされでさいこ~て種族だし、エルフは自然と共に生きることこそが正しい生き方ですってな宗教家のような質素な生活をしてる。


 人間の偉い奴ってのは、意外と戦いたがる奴が多いいのかもな。元の世界でも、世界中のどこかで戦争やテロが起こっている。そもそもこの世界での奴隷なんてのは、人間族しかしてないし、身分が高いほど民族差別も根強い。作ったら使ってみたくなる気持ちは分かるが、大量殺人兵器などはいただけない。まあ、種族的に一番弱いから、臆病になって強いものを排除しようとする心理は解らなくもないが、やっていいことと悪いことは、道徳的にみても、種族関係なく同じだと思うんだ。


 それで、なぜ俺がこんなことをつらつらというかというと、気が付けば国を作ってそこの王様になってしまっているからだ。


 しかも人間族の国のお偉方から、魔国の魔王と言われ、俺を倒すためとかで勇者なるものを召喚したらしい。


 勇者かぁ~。


 生れた村が人間族に滅ぼされる一週間ぐらい前、人間の勇者が迷い込んで倒れていたから、それを俺が拾ったんだよな~。あのころが、何も知らなくて一番楽しかったかも。


 結局あの勇者は何だったのだろ? 俺を助けてくれたけど、あの後どんなに探しても見つけることができなかった。


 もしかして、あの勇者が召喚されて、俺を倒しにくるとか?


 ははは。ないない。


 でも、まあもう一度会ってお礼位は言いたいいかな・・・。

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