表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

母の日のプレゼント

作者: 麻生愛海

今日は大事な日だ。今日は自分のお母さんに感謝する日。

何をしようかな?何をあげようかな?

とボクは迷ってしまうなぁ。

そう悩みながら友達にそのことを話した。

「やっぱり普段手にすることができない物がいいなぁ。宝石とかブランドとか…。値段は張るけど、喜ぶよ。」

とある友人が言った後

「それもいいけどね…。でもお金や高いもので喜ぶとは限らないよ。例えば手作りとかはどうかな?一生懸命に作ったものは気持ちが籠もっていていいと思うな。」

と別の友人が言った。

「そうだなぁ。お母さん何時も家事で大変だから、家事の手伝いすれば喜ぶぞ。」

と別の友人が言った。

 うーん。家はそこまでも裕福じゃないし、思いつくものは買うの躊躇うなぁ。不器用だから、手作りの出来は期待できないし…。

家の仕事は何時もやっているし…。うーん。

 自分のお母さんに何をあげるか議論していると、1人加わらずにいた友人がこう呆れたように言った。

「要は渡すものの出来や貴重さではなく、どうしたらお母さんに感謝の気持ちがきちんと伝わるかだろう。お前が懸命に考え、やったことなら伝わるんじゃない?お前を心から大事に思って愛してくれたお母さんならば」

 それをきき、周りの友達もはっとした。

どんなにすごいプレゼントであっても、

どんなに意匠凝らしても感じた物でも

心が籠もって伝わらなきゃいけないのだ。

でなければ、本当に送る意味がない。

「各々がこれをやってあげたいことをすればいい」

と友人達の間で出した結論だ。

 ボクは赤いカーネーションの花束と共に帰路を急いだ。

 お母さんに会ったら何をしようかな?

 何を話そうかな?

 そんな期待と高揚感を胸に膨らませながら家の扉をたたいた。

  お母さん、いつもありがとう。



 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ