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永遠なる陽射しに住まう人
《永遠なる陽射しに住まう人》
永遠なる陽射しの中に住まう人よ
私はあなたの友であり 影であり
軈ては老いて去り逝く者
創造主の放ちし命の矢に射貫かれ
許されし時空の廻廊を歩みながら
荒々しくも美しい大自然に陶酔する
時には風の中に立ち尽くし項垂れ
暖かな春には甘く香る花園で眠り
育んだ感情の赴くが儘に解放する
あなたの陽射しに包まれる世界は
斯くも鮮明に命の在り方を晒させ
瞳に宿る灯の正体も見抜いてしまう
冷えた窓辺に射す朝の光に
深緑の森を照らす小さな木漏れ日に
広大な平原と海の眩い色彩に住まう人よ
何時か此の身を土へと委ね
創造主の矢を天に還したその時こそ
私はあなたの永遠の友と為るだろう
豊かな大地の一部と為りて
その熱き光に抱かれながら