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妨害戦線



《妨害戦線》




賑わう空に過る船

妨害の為に来た


囀る鳥の逃げ出す方へ

走る閃光 お伽噺の様


生命の返還を迫る星

新たな誕生を迎えんが為


野に咲く花にも一片の慈悲を

そんなものは歓迎されない


不穏の空に過る船

妨害が為に来た




磁気と重力の叛乱にて

使える武器も儘ならない


威勢と虚勢の声を上げ

悲鳴ですらも引鉄として


巡る航路に何も探すな

さあ戦闘開始の時はすぐ


伸ばす手を焼く太陽に

神への恨み言を投げて




夢も凍る勇敢なる船

文明を寄せ集めた最たる結晶


最大にして最難関たる

破壊という名の敵を撃て


操縦士も音を上げる

直滑降にて接近戦を試みれば


気紛れな風の暴走

絶対確保の脱出路も役には立たない


夢見人は有閑なる士

電子のニュースに溜息一つ




人と人の争いから

人と破壊の争いへ


亀裂だらけの星に立つ

倦んだ眼をした兵隊の列


準備は万全 再戦間近

気力だけが追い付かない


人の進化と発展は永劫の夢

宇宙はその腕を開き待っている


すぐ頭上には数多の戦艦

妨害 妨害が為に集った





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