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常世カタリ
《常世カタリ》
夢か 現か
語りか 騙りか
身空 浮世 冥土と 漂い
旅の 烏は 孤独に 唄う
止まり木 折れれば サヨナラ 世界
三途の 向こうは 此の世か 彼の世か
夢見語るは
現世騙るは
にべもなし 違えば奈落
無情に嗤うは 烏合の衆
人の業渦に 呑まれ 巻かれて
俗世塗れの 醜翼 囃せば
稀有なる善良 極彩色の 迷宮に惑い
毒吐き 嘯く 模倣宇宙の 嵐の渦中
濡羽色の 亡霊が叫ぶ
世の常に 勝るもの無し
不変なるは 常世のループ
生き死にも 為し為される儘
それは
夢現の 語り部か
常世の 騙り屋か
