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森の庭に響く歌



《森の庭に響く歌》




深い森の庭に隠れ棲む

痛んだ魂を抱く森の精


星の苦痛を忘れた人間が

赤錆びた剣を置いて去る



不変なるは 太陽と月

大地は変わり果てて行く



言葉を持たぬ鳥達よ歌え

今在る限りの美しき空を


夢見る温かな繁みの野花

朝露の零れる音を聴いて



胸を裂く絶望の喚ぶ終焉

人と鉄の時代を告げる



地を染める命の熱き欠片

砂塵の風に埋もれる残骸


古と化す時の名を捨てて

歩き出す者は何処へ行く



始まりに立つ者は愚者たり

智恵を活かすも 歩み次第


繋いだ手 引くも放すも

描く未来に直向きで在れ



深い森の庭に隠れ棲む

痛んだ魂を抱く森の精


巡る苦痛に打ち拉がれ人は

再び 錆びた剣を手に取る



天と地との狭間に散るは

夢に焦がれた成れの果て


鳥達よ歌え 鎮魂の歌を

命に不変を 求む勿れと





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