電脳天使
《電脳天使》
朽ちた樹海の殻を割り
吐き出す声の海を游ぎ切ったら
反抗的な幼い世界の壁を壊して
御気に入りの星を探すの
高く聳える鉄塔に
絡む雷の閃光を歪な翼として
電脳空間を駆ける天使の童歌
Cyber Suitも Dressに換えて
原色の空 立て看板には一言『danger』
自由を探すCockpitへと乗り込んだら
All Greenの正常値に潜む
不完全の中を流離ってみるのよ
電子音が錯覚させる
遠未来の何処かの世界で
求める物が何も変わらないなら
人で在る事も失いはしないでしょう?
偽りのScreenの空に
POPな蛍光色が彩る銀河の雲
延々と流れる文字と数字の羅列越しに
未だ見ぬ景色を描いてみるの
例え全てが (私の全てが)創り物でも
何時でも始まりを告げるのは
無器用な胸の鳴らすTrumpetと
広大な宇宙を駆け続ける風の笛
煌めく光が集う Technologyの海へ
飛び込んで行く 花と鋼鉄の飛行船に
推進力は 想像の淵より溢れる無限の夢
歌う風の中を割いて
言い争う砲撃に 勢力図も容易に変わる
そんな世界とは別の次元に在りたいのよ
壊した壁の内には戻りたくないの
電脳世界を駆け抜ける天使
御気に入りの星を探してるの
Red Zoneまで飛び続けたなら
違う未来も見えて来るでしょう
原色の宇宙を流離って
未だ臨まぬ光に触れるのよ