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空が歌う日
《空が歌う日》
遠く 何れ止む日に
光の環を 流れ行く者
遠く 何れ打つ終止符に
静かなる闇を 降りる浄歌
気高き腕に 纏いし誇り
意志有る瞳の その裡に
柔らかなる心を束ね
愛しき全てを想い 願う
変わるべく望むものと
不変で在りてほしいもの
か細き 水のせせらぎも
大河と為りて 世を潤す
遥かな太古の時代より
降る光こそが 導く此の時
全てを紡ぐ 光の環
遠く 何れ止む日に
また一つの環を 繋ぐ者
遠く 何れ空が歌う日に
訪れし その黄昏の灯を
温かな手で 迎えんと