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風に従い



《風に従い》




風に従い歩けば

晴れ間が見えて来る

砂に煙る彼方の町には

奇跡が在ると言う


永遠は約束されずとも

他に何を求めよう

恵み少なき大地にも

強い花は咲く


清らかな水だけを探し

旅する様に

澄んだ眼差しで

全てに出逢いたい


歓声が響く豊穣へと

繋ぐ雨を浴び

天地を創造した

何らかの確かな力に


謝辞と罪を述べたなら

許される者であり

有限の時を巡る事を

許された者なのだ




風に従い歩けば

辿り着く場所が在る

祭の歌は厳粛でありつつ

人々の力に溢れ


語る音は違えど

讃え尊ぶものは同じ

遥かな過去を記憶する

砕けた石柱よ


数多の血を流し

繁栄を遂げた国に告げよ

悠久に流れる時は

何も裏切りはしない


七つの石が輝く

タリスマンをその手に

誇り高き黒髪の

ジプシーは流れ続ける


其は何も残さぬ

儚き旅であり

魂に永遠に刻まれる

時代の一欠片たり




道に従い歩けば

自ずと黒い霧は晴れ

深い森を抜ければ

また新たなる地へ


澄んだ眼差しの映す

新たな可能性を探し

流れる様な舞踏の足取りで彼女は行く


何を迷う事があろう

既に道は開かれているのだから





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