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或る日の生者



《或る日の生者》




或る日の生者

陽の温度と 時を告げる鐘

煉瓦の壁を打つ風に

棚引く雲の示す明日の行方



或る世の聖者

革表紙の教典に没薬の馨り

揺らめく灯火に滲む幻影

類無き楽園の黄昏と変革



或る宵の死者

星の告げる途を辿り

冷えた大地に接吻を残し

全ての物へと囁きて発つ



或る野の隠者

枯れずの森に永遠を問う

濃い霧が紡ぐ神秘と畏怖に

解けぬ謎の一つを識りて



或る暁の生者

掌の温度と 落ちる鐘楼

始まりを喚ぶ風の導くは

瓦礫の記憶する足跡の行方





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