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未完の灰に踊る
《未完の灰に踊る》
不可思議なる灰色の中を踊れ
その情熱が太陽となり
その歌声が澄み渡る空となり
その秘めたる謎が深海の闇となる
零れる息吹は廻る風に
七色の感情は花と虹に
落とす黒影は深く暗い森に
もげた翼の羽根は白く乾いた砂漠に
幾億の瞬間を旅する
魂の乗り継いだ肉体を土に眠らせ
全てを見届ける瞳は持たずに
幾億の時に存在する
軈て全ての色が生まれた時にこそ
その存在は語られ始める
その時迄 踊り続けるのだ
創造渦巻く 未完の灰の その中を