42/100
繋ぐ時 紡ぐ夢
《繋ぐ時 紡ぐ夢》
荒れた虚無の丘に立ち
風読む澄瞳が開かれる
銀の指に絡む虹の光線
淡い唇の紡ぐ無垢な夢
嵐の先に来る創世と
齎す未来の行く末と
最初の陽が射したなら
白き衣に枯れ花を飾り
月の刻んだ道を辿って
水の流るるに沿う様に
焦がれる想いの儘に行きましょう
熱き此の風に身を灼かれても
偽らぬ心の儘に委ねて行くのよ
広げた両手はその為のものだから
灰の霧帳に隠れる様に
見えない祈り達を探す
球体の星が呼び起こす
鼓動の歌に従いながら
在るべき奇跡達を呼ぶ
過去なる弦の金の調べ
語る言葉が何色であれ
眩しい光に融けて行く
眼の前に広がるのは
命と色に溢れた世界
熱き風に身を委ね
想いの儘に行きましょう
焦がれる儘に在りましょう
その為の命だから
吹く風よ 何処迄も…
彼方へと 何処迄も…
繋ぐ時を 何処迄も…
紡ぐ夢を 何処迄も…