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荒野の狼王
《荒野の狼王》
語り尽した言葉を擲ち
野生達が大地に吼える
生命の限り駆け続けよう
我々は皆が自由たる存在
大気に全てを委ねるのだ
雨降れば緑の香は芳しく
陽に涸れた泉もまた潤う
若き戦士は力強く跳躍し
逞しき脚で荒れ野を蹴る
鋭い牙こそが彼等の誇り
沈む陽と月を追いながら
行方は風が教えてくれる
惑わす霧も軈ては晴れる
見上げろ在りの儘の星を
見下ろせ今立つ此の世界
我々は共に在るのだ
我々は共に往くのだ
神の見棄てし地であろうとも
暗黒に満ちた夜であろうとも
荒野に射す陽の光を浴び
生命の限り駆け続けよう
我等には許されているのだ
此の大地を駆け続ける事が
