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寛容な人・2



《寛容な人・2》




咲き初める 虹色の花

山の彼方まで


降って散る 砂塵の風

遥か大陸まで



道行く人のマントも染める

陽射しの剣と共に


反照の意思にて抱く

寛容たる その腕にて




霊峰の頂に

雲と霧の帳を掻き分け


破れた古い旗を越え

見下ろす 青く愛すべき地へ



遠き国々の物語を手土産に

少しの休息と水を求め


また旅立つ明日を夢見ては

疲れを知らぬ気に進む




寛容たる人が行く

町には穏やかな風が吹き抜け


家々には歌が溢れる

飛ぶ鳥も歓喜を告げる



軒先の守護神には挨拶を

英雄の石像には会釈を


親愛なる世を渡る

軽やかに 健全たる心にて




全ての象形の示す通りに

何故全てを示せぬのかと


全ての意思の象る通りに

何故全てを認めぬのかと


問う事ならば既に止めたと

寛容な人は ただ微笑む




晴れて知る 世の色彩

星の恩恵にて


老いに知る 命の巡り

祖の恩恵にて



寛容なる人は行く

気高き魂を その微笑の内に秘め


親愛なる星を渡る

命を還す その日まで





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