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在るが儘



《在るが儘》




季節の境界 風は渡る

過ぎ去りし物の 間を擦り抜け


何も待たず 何も告げず

在るが儘の 流れを負い



満ちる月と 眠る仔等

星の行方を 見守り刻む



一粒の種が繋ぐ生命を束ね

歌い継がれる 伝承より


遥かな望郷の揺り籠に揺られ

何時しかそれも 忘却する



終り 始まり また廻る風



時の境界を 渡る魂

一時の名を 生命を抱き


過ぎし事象の後にまた

新たな風に 邂逅を視る



陽の光は日々 降り注ぎ

在るが儘の 星を歌う



継がれる生命に降り注ぎ

在るが儘の 全てを歌う





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