表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/100

月の温度



《月の温度》




ふわり舞う

音も無い微風の中


散り花の儚さと 気高さに

仄かな月の温度を借りて



時を帯びる石畳に降る

安らかなる光に映える


可憐なる白の甘い馨りを

噎せる程に焚き染めたなら



地の掟に従い眠る

長い長い夢へと惹かれ


月の温度と共に薄れ行く

僅かな記憶を抱きながら



強き志と共に 私は

確かに此の 時に在った



ふわり舞う

風の戯れに報いる有終


散り花の淡い化粧と

安らかなる夜に全てを委ね



共鏡に視る虚像の内にも

優美なる誇りは色褪せず



そして私は

冷たい月に為る――







詩篇に込めた、

幻想と感情の紡ぐ

百の物語。


ご閲覧頂き、

有難うございました。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ