元婚約者が「浮気の定義」について熱弁していますが、私は今日で他人になるので関係ありません
「浮気」の境界線とは、どこにあるのだろうか。
ある者は、心変わりこそが罪だと言う。
ある者は、肉体的な接触がなければ潔白だと言う。
またある者は、パートナー以外の異性と二人きりで食事をすることすら裏切りだと断じる。
その定義は千差万別で、個人の倫理観や、その場の都合によって容易に形を変える。
特に、このラズウェル王国の第一王子、レイモンド殿下にとっては、その定義は驚くほど寛容で、かつ自分勝手なものだった。
「フローラ、またその顔か。君は本当に心が狭いな」
王城の執務室。
うず高く積まれた書類の山から顔を上げた私、フローラ・ハミルトン公爵令嬢に対し、レイモンド殿下は心底うんざりしたように溜息をついた。
その殿下の腕には、小動物のように愛くるしい男爵令嬢、ミナがぴったりと張り付いている。
彼女は上目遣いで私を見ると、怯えたように殿下の胸に顔を埋めた。
「ご、ごめんなさいフローラ様ぁ……。私、レイモンド様の邪魔をするつもりなんてなくてぇ……ただ、レイモンド様がお疲れのようだったから、少しでも癒やして差し上げたくてぇ……」
「ああ、いいんだミナ。君のその優しさが、僕にとっては何よりの救いなんだ。……それに引き換え、フローラ。君はなんだ? 僕が激務に追われているというのに、労いの言葉ひとつかけられないのか」
激務?
私はペンを持ったまま、ゆっくりと瞬きをした。
殿下が言う「激務」とは、一体どこの次元の話だろうか。
今、私が処理しているのは、本来ならば王太子である殿下が決裁すべき来年度の予算案、隣国との通商条約の草案、そして先日の地方視察の報告書だ。
殿下はこの一週間、執務室には顔を出すものの、「頭が痛い」「ミナの相談に乗らなければならない」と言って、ペン一本動かしていない。執務机の椅子に座り、ミナ嬢を膝に乗せ、彼女の髪を撫でたり、口移しでお菓子を食べさせたりしているだけだ。
それを指摘した時、殿下は堂々と言い放ったのだ。
「勘違いするなよ、フローラ。僕とミナは、魂のレベルで共鳴し合う『運命の相手』なのだ。手をつないだり抱きしめたりはするが、そこにあるのは友愛だ。決してやましい関係ではない。肉体関係がない以上、これを浮気と呼ぶのは君の心が歪んでいる証拠だ」
……なるほど。
膝に乗せて首筋に口づけを落とす行為が「友愛」で済まされるのなら、この国の倫理規定は随分と前衛的になったものだ。
私は小さく息を吐き、再び書類に視線を落とした。
怒りや悲しみといった感情は、とうの昔に摩耗して消え失せている。残っているのは、乾いた諦観と、公爵令嬢としての義務感だけだった。
母が亡くなる前に遺した言葉――「王妃となる以上、何があっても国と民を支えなさい」という呪いのような願いだけが、私をこの場所に縛り付けていた。
「……殿下。そのような高尚な友愛を育まれるのは結構ですが、こちらの決裁書類には本日中にサインを頂かなければ、北部の治水工事が止まります。よろしいのですか?」
「チッ……わかった、わかったよ。後でやっておく。君が置いておけばいいだろう。……行こう、ミナ。ここは空気が悪い。庭園で紅茶でも飲んで気分転換しよう」
「はいぃ、レイモンド様ぁ」
二人は互いの腰に手を回し、私の前を通り過ぎていく。
バタン、と無遠慮に扉が閉められると、執務室には静寂と、ミナ嬢が撒き散らしていった甘ったるい香水の匂いだけが残された。
私は一人、ペンの音だけを響かせる。
窓の外には、春の柔らかな日差しが降り注いでいる。庭園からは、二人のキャッキャという楽しげな笑い声が微かに聞こえてきた。
ふと、手元の書類に一滴、インクが落ちそうになるのを慌てて拭う。
惨めだとは思う。
幼い頃から厳しい王妃教育を受け、感情を殺し、ただひたすらに完璧な王太子の婚約者であろうと努力してきた。
だが、殿下が求めたのは、私のような「有能な能面」ではなく、無知で無邪気で、自分を肯定してくれるだけの「可愛いお人形」だったのだ。
――でも、不思議と涙は出なかった。
だって私にも、殿下の定義を借りるならば、「心の支え」があるのだから。
私は引き出しの奥から、一通の手紙を取り出した。
上質な紙に、流麗で力強い筆跡が走っている。
『フローラ、無理をしていないか?君が送ってくれた通商条約の修正案、実に見事だった。我が国の官僚たちも舌を巻いている。だが、君の身体が心配だ。ちゃんと食事はとっているか?眠れているか?』
その文字を目で追うだけで、冷え切っていた指先に血が通うような感覚を覚える。
差出人の名前はない。ただ、封蝋には、隣接する軍事大国・ガルガディア帝国の紋章である「双頭の鷲」が押されていた。
ガルガディア帝国皇帝、ルシウス・フォン・ガルガディア。
「鉄血の皇帝」、「戦場の死神」と周辺諸国から恐れられる、冷徹無比な若き皇帝陛下だ。
彼との出会いは二年前、両国の国境付近で開かれた社交パーティーだった。
当時からミナ嬢にかまけて公務を放棄していたレイモンド殿下の代わりに、私が一人で各国の要人への挨拶回りをしていた時のことだ。
慣れない外交、殿下の尻拭い、周囲からの同情と侮蔑の視線。心身ともに限界だった私は、夜風に当たろうとバルコニーの影に隠れ、こっそりとヒールを脱いで足を休めていた。
『――そんなところで何をしている』
低く、腹の底に響くような声に振り返ると、そこには月光を浴びて輝く銀髪と、鋭い紫紺の瞳を持つ長身の男性が立っていた。
それが、ルシウス陛下だった。
私は慌てて靴を履こうとしてバランスを崩し、あろうことか彼の胸に倒れ込んでしまったのだ。
無礼打ちにされる。
そう覚悟して震える私を、彼は無骨だが温かい手で支え、そして言ったのだ。
『……随分と、小さな足だな。こんな細い足で、あの愚か者の分まで国を支えているのか』
その言葉には、嘲りではなく、純粋な驚きと……痛ましいものを見るような色が混じっていた。
彼は私をベンチに座らせると、どこからか氷水を持ってきて、私の腫れた足を冷やしてくれた。
他国の、しかも敵対しかねない大国の皇帝に対し、一介の公爵令嬢が弱みを見せるなどあってはならないことだ。けれど、彼の不器用な優しさに触れた瞬間、張り詰めていた糸が切れ、私はその場で声を殺して泣いてしまった。
彼は何も言わず、ただ私の背中を大きな手でポンポンと叩いてくれた。
そして別れ際、連絡先にと渡されたのが、この秘密の文通の始まりだった。
それから二年間。
私たちは月に数回、手紙のやり取りを続けてきた。
内容は他愛のないものだ。私が読んだ本の話、彼が視察した領地の話、時には私が殿下の愚痴をこぼし、彼がそれを真剣に慰めてくれることもあった。
彼からの手紙には、いつも私の体調を気遣う言葉と、私という人間の能力と人格を肯定する言葉が溢れていた。
「……殿下の論理で言えば、これも浮気ではないわよね」
肉体関係はない。会ってすらいない。
ただ、心が彼に救われているだけ。
殿下がミナ嬢を「運命の相手」と呼ぶのなら、私にとってのルシウス陛下は、さしずめ「心の友」といったところだろうか。
私は手紙を胸に抱き、少しだけ口角を上げた。
あと少し。あと少しだけ頑張ろう。
今夜は、建国記念の祝賀パーティーがある。各国の大使も集まる重要な場だ。ここさえ乗り切れば、しばらく大きな行事はない。
――まさかその夜会が、私の運命を大きく変える断罪の場になるとは、この時の私はまだ知らなかった。
夜会は、華やかさと残酷さが同居する場所だ。
シャンデリアの煌めき、絹擦れの音、高価な香水の香り。それらはすべて、貴族たちの見栄と欲望を飾り立てるための舞台装置に過ぎない。
「まあ、見て。フローラ様よ。お一人でいらしているわ」
「レイモンド殿下は、またあの男爵令嬢とご一緒らしい」
「可哀想に。いくら優秀でも、愛されなければ女としての価値はないわね」
扇子で口元を隠した貴婦人たちの囁きが、さざ波のように広がる。
私は背筋を伸ばし、完璧な淑女の微笑みを貼り付けて会場に入った。
私のドレスは、王家の象徴である深紅のベルベット。隣に立つはずの殿下の衣装と対になるように仕立てられたものだ。
しかし、その殿下は今、会場の中央で、パステルピンクのフリルたっぷりのドレスを着たミナ嬢と腕を組んでいた。殿下の衣装は、なぜか彼女のドレスに合わせたような淡いピンクのクラバットをしている。
あそこまで徹底されると、もはや怒りを通り越して感心すら覚える。
私は各国の招待客に挨拶をして回った。
「殿下は少々体調が優れないようで」と苦しい嘘をつきながら、王家の威信を傷つけないよう振る舞う。それが私の最後の仕事だと思ったからだ。
しかし、その努力を踏みにじるように、楽団の演奏が止まった。
会場の中央で、レイモンド殿下が手を挙げたのだ。
「皆、聞いてくれ!」
殿下のよく通る声が響き渡る。
嫌な予感がした。背筋に冷たいものが走る。
殿下はミナ嬢の肩を抱き寄せ、勝ち誇ったような顔で私を指差した。
「フローラ・ハミルトン!今この時をもって、君との婚約を破棄する!」
会場が水を打ったように静まり返る。
私は静かに扇子を閉じた。
本来ならあり得ることではないけど、あの殿下ならやりかねないと思っていたけれど、まさか各国の要人が集まるこの場で、これ以上ないほど最悪のタイミングを選ぶとは。
「……殿下。理由をお伺いしてもよろしいでしょうか」
「理由だと?そんなもの、君が一番よくわかっているはずだ!」
殿下はミナ嬢を庇うように一歩前に出た。
「君には『心』がない!いつも仕事、仕事と、僕をないがしろにし、あろうことか僕の運命の相手であるミナを冷たい目で見下し続けた!君のような冷血な女に、国母たる資格はない!」
冷血、か。
私が誰のせいで血を吐くような思いをして仕事をしてきたと思っているのか。
それに、「見下し続けた」と言うが、私は彼女に一度も話しかけたことはないし、視界に入れないようにしていただけだ。それを「冷たい目」と解釈されたのなら、もうどうしようもない。
「それに引き換え、ミナは素晴らしい。身分は低いが、誰よりも慈愛に満ち、僕の心に寄り添ってくれる。真の王妃にふさわしいのは、フローラ、君のような能面女ではなく、ミナのような温かい女性だ!」
「そうですぅ!愛がない結婚なんて不幸なだけです!フローラ様も、早く自由になって本当の愛を見つけたほうがいいと思いますぅ!」
ミナ嬢が涙ぐんだ瞳で訴える。
周囲の貴族たちは、困惑と好奇の視線を私たちに向けている。中には、「やはり愛のない政略結婚は良くない」と、殿下の熱弁に絆されている者もいるようだ。
私はゆっくりと息を吸い込んだ。
不思議なくらい、心は静かだった。
ああ、これで終わるんだ。
終わらせて、いいんだ…。
「……承知いたしました」
私の静かな返答に、殿下は拍子抜けしたような顔をした。
もっと泣いて縋るか、激昂するとでも思っていたのだろう。
「殿下がそこまで仰るのなら、私は身を引かせていただきます。この婚約破棄、謹んでお受けいたします」
「ふ、ふん。わかればいいのだ。君も少しは反省することだな」
殿下は満足げに鼻を鳴らした。
これで私は、傷物の公爵令嬢として社交界から追放されるだろう。あるいは修道院行きか。
それでも構わない。もう、あの書類の山と、殿下の稚拙な言い訳に向き合わなくて済むのなら。
私は一礼をして、その場を立ち去ろうとした。
その時だった。
「――待て。話はまだ終わっていない」
会場の扉が荒々しく開け放たれ、凛とした声が空気を切り裂いた。
その声の響きに、会場にいた全員が思わず身を竦ませる。
現れたのは、近衛騎士たちが慌てて道を空けるほどの威圧感を纏った、長身の男性だった。
漆黒の軍服に、金の刺繍。腰には飾りではない、実戦で使われたであろう剣を佩いている。
銀色の髪をオールバックにし、鋭い紫紺の瞳で会場を一睨みするその姿は、まるで戦場に降り立った軍神のようだった。
「ル、ルシウス皇帝陛下……!?」
誰かが震える声でその名を呼んだ。
そう、ガルガディア帝国の皇帝、ルシウス陛下その人だった。
本来なら、明日到着予定だったはずの彼が、なぜ今ここに?
ルシウス陛下は、真っ直ぐに私の方へ歩いてくる。
その視線は、周囲の貴族も、第一王子であるレイモンド殿下さえも通り越し、ただ私だけを映していた。
私の目の前で足を止めると、彼は先ほどの冷徹な表情を一変させ、見たこともないほど優しく目を細めた。
「迎えに来たぞ、フローラ」
「ルシウス、様……?」
私が呆然と名前を呼ぶと、彼は満足げに頷き、そして躊躇いなく私の手を取り、その場に跪いた。
「えっ……」
会場中から悲鳴のような声を呑む音が聞こえる。
あの「鉄血の皇帝」が、他国の、しかも今まさに婚約破棄された令嬢に跪いているのだ。
「フローラ・ハミルトン。我がガルガディア帝国は、貴女を歓迎する。……いや、違うな。皇帝であるこの私が、貴女を求めている」
「え、あの……」
「貴女の手紙にあった『自由になりたい』という願い、私が叶えよう。貴女の聡明さも、強さも、そして誰にも見せなかった弱さも、すべて私が受け止める。だからフローラ、どうか私の手を取ってくれないか?」
その言葉は、手紙の中で何度も私を救ってくれた言葉と同じだった。
幻ではない。
彼は本当に、私を迎えに来てくれたのだ。
「な、なんだこれは!どういうことだルシウス陛下!フローラは私の……い、いや、元婚約者だが、これは我が国の内政問題だぞ!」
蚊帳の外に置かれたレイモンド殿下が、顔を真っ赤にして叫んだ。
ルシウス様はゆっくりと立ち上がると、殿下を一瞥した。その瞳の温度が、一瞬で氷点下まで下がる。
「内政問題?これは外交問題だ、レイモンド王太子。貴国は、我が国の国益を著しく損ねる判断をした」
「は?何を言って……」
「フローラ嬢は、数年にわたり、貴国の実務を一手に担ってきた。彼女が提案した通商条約のおかげで、我が国と貴国の交易は円滑に進んでいたのだ。いわば彼女は、両国の平和の要だ。それを貴様は、その場の感情と、そこの……品のない愛人を優先して切り捨てた」
ルシウス様はミナ嬢を一瞥する。
「品のない愛人」と言われたミナ嬢は、「ひどぉい」と言おうとしたようだが、ルシウス様の殺気じみた視線に射抜かれ、ヒッと喉を鳴らして殿下の背後に隠れた。
「有能な人材を不当に扱い、追放するような国に、未来などない。我が国はこれより、ラズウェル王国との一切の条約を見直し、場合によっては国交断絶も辞さない」
「な、国交断絶だと!?たかが女一人のために!?」
「『たかが』ではない。彼女一人に、貴様ら全員分の価値があると言っているのだ」
ルシウス様の低い声が、広間に朗々と響き渡る。
貴族たちが青ざめていくのがわかる。彼らも馬鹿ではない。フローラがいなくなれば、誰が行政を回すのか、誰が外交のパイプ役になるのか、今さらながらに気づき始めたのだ。
「さて、フローラ」
ルシウス様は再び私に向き直ると、甘く囁いた。
「彼とは愛情などなかったのだろう?ならば何の未練もないはずだ。……私と来れば、二度とあんな書類の山には埋もれさせない。いや、仕事がしたいなら、私の補佐官として全権を与えよう。好きなだけ手腕を振るえばいい。……ただ、夜だけは私に時間をくれないか?君と2人の愛の時間を作りたい」
最後の一言は、耳元で吐息交じりに囁かれた。
私はカッと顔が熱くなるのを感じた。
この人は、なんてことを言うのだろう。こんな大勢の前で。
でも、その強引さと不器用な愛が、どうしようもなく嬉しかった。
私は殿下の方を振り返った。
殿下は口をパクパクとさせ、何かを言おうとして言葉にならない様子だ。
私は彼に向かって、今日一番の――いえ、この数年で一番晴れやかな笑顔を向けた。
「そういうことですので、殿下。浮気の定義は人それぞれですが……私は、心を通わせられる方と共に生きることを選びます。どうぞ、そちらの運命の相手の方と末永くお幸せに」
「フ、フローラ、待て!話せばわかる!予算案はどうするんだ!明日の会議は!?」
「それは『心』のあるミナ様が、その素晴らしい愛の力でなんとかしてくださるのでしょう?ごきげんよう、殿下」
私はルシウス様の手を強く握り返した。
彼は嬉しそうに私の腰を引き寄せると、そのままエスコートして歩き出す。
背後で、殿下の絶叫と、貴族たちの混乱したざわめきが聞こえたが、私たちは一度も振り返らなかった。
会場を出て、夜風が頬を撫でる。
そこには、ガルガディア帝国の紋章が入った豪奢な馬車が待っていた。
馬車に乗り込むと、ルシウス様はすぐに私を抱きしめた。
先ほどの威厳ある皇帝の姿はどこへやら、彼は私の肩に顔を埋め、震える声で呟いた。
「……怖かった。君が断ったらどうしようかと、心臓が止まるかと思った」
「まあ。鉄血の皇帝陛下が、そんな弱気なことを?」
「君の前では、ただの一人の男だ。……愛している、フローラ。ずっと、君だけを見ていた」
月明かりの中、重ねられた唇は温かく、優しかった。
書類のインクの匂いではなく、微かなムスクと夜露の香りに包まれて、私は目を閉じる。
明日からは、きっと大変だろう。
国を捨てた私を非難する声もあるかもしれない。隣国での生活に慣れるのにも時間がかかるだろう。
けれど、この腕の中にある温もりだけは、嘘偽りのない本物だ。
浮気の定義?
そんなものは、もうどうでもいい。
確かなことはひとつだけ。
――私は今、世界で一番幸せだということだ。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
浮気って、人によって定義が違うな〜と昨今のニュース等を見て、ふと思ったのがきっかけで書いてみました!
よろしければ評価してくださると励みになります!
よろしくお願いします。




