表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

オーディオ文字起こし(取材1回目)

【録音データ概要】

ファイル名:Interview_001_M-san.mp3

録音日時:令和六年十一月六日 午後二時十三分〜午後二時四十一分

録音場所:嘆街「喫茶むらさき」

証言者:M氏(仮名・三十二歳男性・元入居者の友人)

音質:一部不鮮明・ノイズあり




【文字起こし】


――:田島さんについて教えてください。


M氏:高校の同級生でした。真面目な奴だったんですが、黯哭館に住むようになってから...変わりました。


――:どのような変化でしたか?


M氏:最初は壁の音を気にしてました。隣の部屋から聞こえる音。でもだんだん、上からじゃなくて(聞き取り困難)...下から聞こえるって言うようになって。


――:下から?


M氏:床を叩く音。夜中に。でも階下は空室なんです。それで田島が床板をめくって確認したら...


(約5秒の沈黙)


M氏:土でした。普通のコンクリートの下じゃなく、黒い土がびっしりと。


――:建物の構造上、それは?


M氏:(ノイズで一部聞き取れず)...おかしいんです。床下に土があるなんて...しかも(雑音)...何かが混じってるような...


――:何かとは?


M氏:分からないです。でも田島は「これは埋めたんじゃなくて、埋まったんだ」って言ってました。意味が分からないですが。


(カップを置く音)


M氏:その後、田島は夜中に床に耳を当てるようになって。「下から声が聞こえる」って。複数の声だと。


――:声の内容は?


M氏:(声を潜めて)名前を呼んでるって。田島の名前を。でも...


(雑音により約3秒間聞き取り不能)


M氏:...もう連絡が取れません。最後に会ったのは3年前です。


――:最後の様子は?


M氏:「下に行かなければならない」って言ってました。どこの下か聞いても答えてくれませんでしたが...


(録音終了)




【音響解析メモ】

14分32秒付近から継続的な低周波ノイズを検出。音源は特定できず。背景に微かな土を掘るような音が記録されているが、録音場所周辺では該当する作業は確認されていない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ