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忘れられた空き地の写真

【添付資料:白黒写真一葉】


撮影日時は不明だが、写真の質感や服装から昭和五十年代後半頃と推定される。

写真の中央には三人の男が写っている。彼らは背をこちらに向け、深く伸びた雑草が生い茂る空き地で、長い柄のスコップを手にしている。

地面には不自然に膨らんだ布包みがあり、その形状はおそらく人の頭部のようにも見える。風に揺れて動いているようにも錯覚させ、見る者の不安を煽る。

写真の左奥には「立入禁止・昏ヶ淵町自治会」と書かれた木製の立て札が、色褪せて斜めに傾き、不気味な影を地面に落としている。

三人の男たちの顔はピントが合わず、影に隠れて判別できない。だが、彼らの姿勢や動作から、何かを“隠す”あるいは“封じる”目的で作業をしていることがうかがえる。



【取材者メモ】


「この写真に写る空き地は、現在の黯哭館が建っている敷地のほぼ中央にあたる。

地元の古老によれば、かつてこの場所は忌避されていた“禁足地”であり、異様な噂が絶えなかった。

写真の布包みの中身は不明だが、何らかの“封印”や“隠匿”が行われたことは間違いないと思われる」



【古老の断片的証言】


「昔からな、あの場所は地がよくねえ。

言い伝えじゃ、入った者は二度と戻ってこねえって話があった。

俺のじいさんもそう言ってた」



【付記】


写真の原版は現在、町役場の資料庫に厳重に保管されている。

暗所での保存にもかかわらず、フィルムの一部には黒ずみが生じており、写真の左上隅は特に劣化が激しい。

この黒ずみ部分に、わずかに人影のようなものが写り込んでいるという指摘もあるが、確証はない。



【取材者の別メモ】


「写真の背後に何か別のものが写り込んでいるのではないか。

当時の写真技術の限界もあるが、被写体以外の異様な“気配”を感じる」


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